研究課題/領域番号 |
19K19583
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 朝日大学 (2022) 豊橋創造大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
五十嵐 慎治 朝日大学, 保健医療学部, 准教授 (70610393)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | UBOM / 簡易客観的精神機能評価 / ライフスタイル / 精神的健康 / 職業準備性 / 職業志向性 / 精神的健康度 / 職業適性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、心拍変動などの生理的指標で精神機能を簡易に、かつ客観的に評価できる臺式簡易客観的精神指標(Utena’s Brief Objective Measures of 4 Axes for Psychic Function and Energy ; UBOM-4 以下UBOM(ユーボム)と略す)に着目し、一般人のデータを集積すること、ライフスタイルなどがUBOMデータにどのように影響しているかを検証する中で、UBOMの活用可能性を検討することである。 精神機能評価にUBOMを用いることで、精神機能の数値化が図れるため、メンタルヘルスの定期的なチェックや、基準を示すことにより適正な受療行動につながることが期待でき、ひいてはセルフマネジメント行動の向上に寄与することが考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究は、一般人のUBOMの標準的値を示すこと、UBOMに影響を及ぼす要因を検討することを目的とした。30名から得られた一般人のUBOMデータを先行研究と比較したところ、概ね類似した結果が得られた。またRCT(物差し落としテスト)と身体的健康度、生活習慣における運動行動、睡眠の充足度に相関を認めた。運動を日頃から取り入れていることで、知覚運動協応機能が高まっていたこと、睡眠の充足により疲労の少ないコンディションであったことが推察された。これらのことから主観だけでなく、RCTの客観的な値からも、運動習慣や疲労度を捉えられる可能性を見いだせたと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
UBOMを活用することで主観に頼るだけでなく、RCTの客観的な値からも、運動習慣や疲労度を捉えられる可能性が見いだせた。数値化を可能としたことで、対象者の運動習慣や睡眠の充足度、あるいは疲労度の状態の推移を定量的に観察することに寄与できる可能性がある。 今後はサンプル数を増やしていくことや、精神疾患・障害を持つ人を対象にした同様の研究を実施し、知見を得ていくことで、活用可能性がさらに広がると考える。例えば、臨床実践において、運動・活動のプログラムなどを導入した際の縦断的な評価指標としての活用や、睡眠の充足度の客観的判定に用いることも期待される。
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