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急性冠症候群発症時における早期受診を目的とした患者教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K19590
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関四国大学 (2020-2023)
大阪市立大学 (2019)

研究代表者

大串 晃弘  四国大学, 看護学部, 講師 (80788878)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード急性冠症候群 / 患者教育 / 救急医療 / 早期受診 / 受療行動 / 循環器疾患 / 看護学
研究開始時の研究の概要

急性冠症候群は発症から受診までの時間を短縮することで生命予後の改善が期待できる。そのため、発症から受診までの時間を短縮することは非常に重要である。先行研究では、受診までの時間に影響を及ぼす要因や時間短縮を目的とした研究は行われているが、大半は海外で行われており、社会的・文化的な背景の違う国内に当てはめることは難しい。また、発症から受診までの時間短縮を目的とした介入研究は国内では行われておらず、受診時間に影響を及ぼす要因に関する国内のエビデンスも乏しい。そのため、本研究では、急性冠症候群患者の現状を明らかにし、急性冠症候群を発症した患者の早期受診を促す患者教育プログラムの構築を目指す。

研究実績の概要

AMI(急性心筋梗塞)患者の発症から受診までの時間を短縮するための取り組みは、その効果的な患者教育プログラムの構築に重点を置いている。この目的を達成するために、インタビュー調査によって収集されたデータを質的に分析し、発症から受診までのプロセスや受診判断の要因、前駆症状の影響などについて分析を行った。同時に、医療機関の診療記録をベースにしたデータセットの分析により、地理的要因が受診までの時間に及ぼす影響を明らかにすることを行っている。
先行研究では、発症時には認知的・感情的要因が受診行動に影響を与えることが示唆されているが、これが国内のAMI患者にどのように関連しているかはまだ明らかにされていない。認知的・感情的要因をより詳細に理解するためには、インタビュー調査やアンケート調査などの手法を用いて、患者の心理的側面をさらに探求していく必要がある。そのため、今回の研究結果を次につなげていくことも検討してる。
本研究の主要な目標の一つは、ACS(急性冠症候群)発症時の早期受診を促進するための患者教育プログラムを構築することである。これまでの研究結果を基に、効果的なプログラムの内容を検討しているが、プログラムの提供方法やアウトカムの設定なども検討していく必要がある。さらに、患者教育プログラムの効果を評価するための適切な指標や評価方法の検討も重要である。プログラムの効果を客観的に測定し、必要に応じて修正を加えることで、より効果的なプログラムの構築につながる。そのためには、定性的・定量的データの収集方法や長期的なフォローアップの実施方法などについても検討を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響でインタビュー調査の開始時期が遅れたことが影響している。また、研究対象施設である医療機関の研究協力者への負担も考慮して研究を進めているため、当初の計画より遅れている。さらに、研究協力施設の協力者の異動もあったことから、施設内の協力者の調整が必要となったため、当初の計画よりもやや遅れている。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの影響で、研究計画が当初の予定より遅れた。研究の開始や進捗自体は遅れたが、データ収集や分析、患者教育プログラムの検討などは、概ね順調に進めることができている。今後は、インタビューデータの分析、診療記録を基にしたデータセットの分析を行い、学会発表や論文化を進めていく。また、患者教育プログラムの内容や提供方法、アウトカムの設定などを検討していく必要がある。プログラムの内容は分析を進めていき真奈が国内の状況にあった内容を取り入れていく。提供方法については、マンパワーなどを踏まえて、VRやオンラインなどの方法を検討していく。患者教育プログラムのアウトカムの設定は、評価方法と合わせて検討していく必要がるため、先行研究を参考にしながら設定していく。さらに、AMI患者の発症時の状況をより詳細に解明するため、認知的・感情的要因を明らかにするための研究を開始するための準備として、先行研究の整理やインタビューガイドの作成、アンケート項目の作成なども行っていく。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] ―最先端医療の今― 急性冠症候群発症時における早期受診を目的とした患者教育プログラムの構築2022

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘
    • 雑誌名

      Medical Science Digest

      巻: 148 ページ: 498-501

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 急性冠症候群の早期受診を促す患者教育プログラムの構築2022

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘
    • 雑誌名

      BIO Clinica

      巻: 38 ページ: 427-430

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 急性冠症候群発症における迅速なFirst Medical Contactを促す患者教育プログラムの構築を目指して2020

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘
    • 雑誌名

      日本循環器看護学会誌

      巻: 16 ページ: 39-40

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 急性冠症候群を発症した喫煙者が医療機関を受診するまでのプロセス2022

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘、野村宜伸、平野絵美、作田裕美
    • 学会等名
      日本救急看護学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 糖尿病患者における急性冠症候群発症時の早期受診を目的とする患者教育プログラムの検討2022

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘
    • 学会等名
      日本循環器看護学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 狭心症を持つ患者が急性心筋梗塞発症時に医療機関を受診するまでのプロセス2022

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘
    • 学会等名
      日本循環器看護学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 急性冠症候群の発症から受診までのプロセス―早期受診を促す教育プログラムの構築を目指して―2021

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘、野村宜伸、平野絵美、作田裕美
    • 学会等名
      第23回日本救急看護学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 急性冠症候群発症時における迅速なFirst Medical Contactを促す患者教育プログラムの構築を目指して2019

    • 著者名/発表者名
      大串晃弘
    • 学会等名
      日本循環器看護学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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