研究課題/領域番号 |
19K19592
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
古賀 雄二 川崎医療福祉大学, 保健看護学部, 准教授 (90756727)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | せん妄 / 神経認知障害群 / 注意力 / 認知症 / 軽度認知障害 / 注意力障害 / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、神経認知障害群の中核症状である注意力障害評価に特化した日本語版bCAMを用いて、周術期病棟における神経認知障害群(せん妄、認知症、軽度認知障害)の同時スクリーニングが可能かを検証することが目的である。国内の2大学病院で、70歳以上の循環器外科・消化器外科患者を対象(全数調査:200例予定)に、DSM-5定義による神経認知障害群(精神科医)診断をゴールドスタンダードに、日本語版bCAMの評価(看護師)結果の妥当性検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は同一ツールを用いて神経認知障害群の同時スクリーニングを行うことを目的としている。国内の2大学病院で70歳以上患者を対象として実施する。精神科医・認知症専門医が診断する神経認知障害群の評価結果と、看護師が評価ツールを用いて評価した結果の関連を調査することとして計画を進めてきた。しかし、COVID-19感染拡大および予防徹底の観点から、対象病棟の限定・範囲縮小の必要性が生じた。また、精神科医の診断を基準としていたが、それに準ずる基準へと変更する必要が生じ、研究計画を修正することとなった。 予定病棟において評価ツール導入を依頼されて進めていたが、当該の評価ツールの導入を当初の予定病棟だけでなく病院全体で進めることとしていたが、対象病棟を限定して行うこととなった。また、本研究の意義を高めるために、評価ツール使用職種の拡大を図こととなった。また、専門医を有するせん妄・認知症チームの協力を得ることとなり、当該評価ツールの導入を進めている。しかし、COVID-19による感染対策が継続されていること、研究協力者の異動による影響により評価体制の変更する必要が生じたため、臨床心理士を中心とする評価体制を構築し、検証準備を進めていた。 また、この間、本ツール開発の基となったツールが改訂された。本ツールは、新ツールの改訂前版の派生版に該当するため、新ツール開発者と連携して新たに日本語版せん妄評価スケールおよびトレーニングマニュアルを開発し、公表した。今後は、従来版ツールから新たに開発したツールに変更して検証を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19禍の影響に対応しながら検証準備体制を整えていたが、その間に、従来のツール(成人患者用)よりも本研究対象者(70歳以上)を主眼に開発されたツールが作成されたため、新たなツールに切り替えて検証を行うよう計画変更したので遅れている。オリジナル版開発者の協力を得て、新ツールの日本語版開発とトレーニングマニュアルの作成と公表は終了した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は従来版ツールから、新たに開発した日本語版ツールに切り替えて検証を実施していく。
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