研究課題/領域番号 |
19K19594
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 (2021-2022) 福岡看護大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
野田 優子 第一薬科大学, 看護学部, 助教 (60824513)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 抗がん剤曝露 / 小児がん患児。加速 / 小児がん患児家族 / 体液・排泄物 |
研究開始時の研究の概要 |
小児がん領域では、固形腫瘍、血液腫瘍共に揮発性薬剤である大量CPM投与が標準的に、繰り返して、なされている。家族は患児と濃厚に接しているため、抗がん剤を取り扱う医療者に比して、体液や排泄物を介して抗がん剤曝露の影響を受ける可能性が高いことが予想される。 本研究では、抗がん剤職業性曝露と同時に小児がん患児の付き添い家族への抗がん剤曝露、その経路、曝露時間、量などの詳細を解析することで、抗がん剤治療を受ける全ての患児、家族および医療従事者の安全の担保に資する曝露回避ガイドラインの作成を目指す。
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研究成果の概要 |
本調査は、小児がん患児と付き添い家族への抗がん剤曝露の実態を明らかにし、家族への曝露軽減のためのガイドライン策定を目的に実施した。家族からは、尿、家族が実施した排泄および口腔ケアに着用したエプロン、手袋からシクロホスファミドが検出された。患児に関しては、全ての調査日においてガーゼ肌着から高濃度のシクロホスファミドが検出された。また、抱っこ/遊び/タッチングなどの情緒的ケアにおいて、個人防護具の装着が不十分な状況でかつケア時間が長くなるほど、家族の曝露に影響している可能性が示唆された。研究成果は、国内の学術集会およびPediatric Blood & Cancerにて発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、小児がん患児やその家族に対する抗がん剤曝露の実態を明らかにし、家族の健康に関連する問題に取り組み、家族の曝露を減らすためのガイドラインの開発に貢献し得るものとなったと考える。また、本研究結果に基づき、小児がん医療に携わる医療従事者がより適切な安全対策を講じることができるようになると考えらる。よって、本研究は社会的にも意義のあるものであり、小児がん医療の質向上に貢献するものと考えられる。
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