研究課題/領域番号 |
19K19602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
大庭 貴子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (90803099)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 造血幹細胞移植 / 臨床看護師 / 臨終期 / 看護実践モデル / 看護実践 |
研究開始時の研究の概要 |
造血幹細胞移植は、血液癌や一部の疾患に対する有効な治療手段であり、その件数は近年大幅に増加している。しかし、この治療法は大量の抗がん剤投与等を用いるため、身体への攻撃性も強く、患者が治療の中で命を落とすことも少なくない。それでも、これを最後の治療手段として命をかけて治療に臨む患者も多い。造血幹細胞移植看護では、治療期の支援と共に、こうした最期まで治療に臨みながら死を迎える「臨終期」の支援も多く求められる。本研究は、造血幹細胞移植という極めて専門性が高く、さらに、多くの困難感が内在する臨終期看護に着目し、質の高い看護実践がなされる為の看護実践モデルの構築を目指すものである。
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研究成果の概要 |
造血幹細胞移植受療患者の臨終期における看護実践モデルの構築を目指し、造血幹細胞移植に携わる看護師へのインタビュー調査とその結果を基に全国の造血幹細胞移植にかかわる看護師を対象に質問紙調査を行った。その結果、造血幹細胞移植受療患者の臨終期における看護実践は、臨終期の患者がその人らしく最期まで生きることを支えるという患者への支援、治療期と終末期の狭間で揺れ動く患者に寄り添い続け、家族としての役割を全うできるように支える家族への支援、多職種から成る医療チームが最大効果を発揮できるよう、価値観を共有し連携するための調整役割という3つの因子構造で成り立つことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで十分に明らかにされてきてこなかった造血幹細胞移植受療患者の臨終期における看護実践を可視化し、その実践の構造を明らかにすることにより、造血幹細胞移植という受療ニーズが高く、且つ治療の優先性が高い現場において、より質の高い臨終期の看護実践や、臨床看護師への教育的及び管理的支援の示唆を得るための重要な基礎的資料となる。
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