研究課題/領域番号 |
19K19608
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
高比良 祥子 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (40326484)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 肝疾患 / 看護師 / 療養支援 / 外来看護 / 外来 / 看護 / 外来看護師 / モデル |
研究開始時の研究の概要 |
肝疾患患者は治療方法の変遷の中にあるが、療養を継続する必要があり、外来看護の役割は重要である。本研究の目的は、看護師が外来で行う肝疾患患者への療養支援の内容を明らかにすること、及び療養支援の実施に影響を及ぼす構造を分析し、肝疾患患者に対する外来看護モデルを構築することである。肝疾患看護に携わる外来看護師を対象とした面接調査、及び肝疾患の専門治療施設を対象とした質問紙調査の結果を統合して、外来看護モデルを構築する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,看護師が外来で行う肝疾患患者への療養支援の内容を明らかにすること,および療養支援の実施に影響を及ぼす構造を分析し肝疾患患者に対する外来看護モデルを構築することである.2023年度は,外来化学療法室における肝がん患者への療養支援に関する分析を行った.がん診療連携拠点病院等で1年以上外来化学療法室に勤務し,肝がん患者への看護経験のある看護師を参加者とした.がん診療連携拠点病院,肝疾患連携拠点病院等の肝疾患の専門治療を行う施設の看護管理責任者に研究依頼書を送付し,承諾の得られた施設の看護管理責任者より研究参加者を推薦してもらった.参加者に対し半構造化面接法によりデータを収集し,質的統合法(KJ法)を用いて分析した.分析の信用性を確保するため質的統合法(KJ法)の指導資格をもつ共著者と共に分析を行った.本研究は研究者の所属施設の研究倫理委員会の承諾を得た.外来化学療法室における肝がん患者への療養支援の内容として,≪患者が一人で背負い込まないよう家族や多職種に協力を求めたり,患者が頑張れる拠り所となる関係を意識して,声をかけて連絡や相談をしやすく感じられるよう働きかけている≫,≪治療処置のタイミングに気がけて患者と話し,独居高齢者や家庭や治療費の問題があるなど気になる患者には,周囲と協力して時間を捻出して話を聴いている≫,≪治療歴が長く完治が目指せない肝がん患者に対して,回数を重ねながら心の内にある治療の目標や自分らしい生活のありようをそれとなく聞き,希望に沿う方法を考えている≫等が見出された.今後は,論文投稿を行い研究成果の公表を行う.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究者のその他の業務の多忙及び新型コロナウイルス感染症拡大等により研究遂行に想定以上の時間を要したため,補助事業期間の延長の申請を行った.
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果にもとづき肝疾患患者に対する外来看護モデルを構築する.
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