研究課題/領域番号 |
19K19611
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 常磐大学 |
研究代表者 |
福田 大祐 常磐大学, 看護学部, 准教授 (40777546)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 統合失調症 / 慢性期 / 実行機能 / 看護介入プログラム / 介入プログラム / 非ランダム化比較試験 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の慢性期では前頭葉(脳機能)の低下により、日常生活において物事を遂行するために重要な実行機能障害が顕著となる。申請者の調査では、その実行機能障害の特徴として、物事の手順や目標を達成するために必要なプランニング能力の障害が服薬管理や家事などの手段的ADL(日常生活動作)の低下に影響を与えていた。そこで本研究では、これまでに申請者が開発した軽度認知障害者の実行機能を高める介入プログラムの研究成果を慢性期統合失調症者に活用し、非ランダム化比較試験にて効果を検証する。その成果により、慢性期統合失調症者の脳機能と地域生活支援に着目した新たな看護介入の臨床的応用を検討していく。
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研究成果の概要 |
慢性期にある統合失調症者の実行機能を高める介入プログラムを作成し、その効果を検証した。プログラムは週2回、各回30-45分、全6ステップで構成し2週間で実施した。研究の結果、介入プログラムにより統合失調症者の全般的な実行機能と思考の柔軟性、プランニング能力に向上を認めた。精神科看護職者は統合失調症者の地域生活支援において、実行機能を高めるプロセスとリカバリーの視点から看護介入を行っていくことが重要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では慢性期にある統合失調症者の日常生活に焦点をあて、エビデンスに基づく介入プログラムを実施した。本プログラムを用いることで、統合失調症者の実行機能と思考の柔軟性、プランニング能力の向上につながる新たな知見を得ることができた。統合失調症者が地域生活を送るために必要となる服薬管理や家事、運動習慣、感染予防などに関わる手段的な日常生活動作の向上を支援する看護介入として、臨床実践における活用可能性が示唆された。
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