研究課題/領域番号 |
19K19614
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
榊 美樹 (高妻 美樹) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (40826286)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 精神疾患 / 地域生活 / 精神障害者 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の精神科における平均在院日数は、諸外国と比較し長期であることが指摘されている。近年、早期退院を中心に展開する方針が示されたが、その一方で短期間の入退院を繰り返す新たな課題が生じた。精神科医療の制度では、精神障害者が地域で生活を継続するために退院支援が重要である。効果的な支援を展開するためには、入退院を繰り返す精神障害者の対象理解が必須であり、そこで入退院を繰り返しながらも地域で生活をしている精神障害者を対象に、地域生活が継続することを可能にしている要因について調査を行う。その結果は、看護師や対象を支援する多職種の対象理解を深め、当事者の声を反映したガイドライン作成の基礎的な資料となる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、精神疾患により入退院を繰り返す方が地域生活を継続する上で、病との付き合い方や生活における工夫を分析することで、対象者が地域生活を継続する要因を探ることである。 当事者にインタビューを実施した結果、入退院を繰り返すたびに、症状や治療と向き合い症状の対処を模索していた。医療者との関係性を築きつつ、治療や症状との付き合い方を自己決定していた。また、地域生活を続ける中で、自身の興味を広げることや他者との相互作用の中で、病以外に関心を広げていたことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国における精神科医療は、入院治療から地域生活への移行を推進している。入院患者のうち約9割が1年以内に退院しているが、その一方で症状の再燃による再入院が課題となっている。本研究の対象者は、過去に入退院を繰り返しており、現在は1年以上地域生活を継続している者とした。よって、地域生活を継続するために当事者が構築してきた病との付き合い方や生活における工夫が明らかになり、再入院を予防する上での一助になると考えられる。
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