研究課題/領域番号 |
19K19615
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 (2023) 淑徳大学 (2021-2022) 帝京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
石塚 真美 国際医療福祉大学, 成田看護学部, 講師 (20808349)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | EFT / エモーショナル・フリーダム・テクニック / ナラティブレビュー / メンタルヘルス / 介入プログラム / タッピング / セルフケア / オンライン / コロナ禍 / 睡眠 / 女性労働者 |
研究開始時の研究の概要 |
職場のメンタルヘルスに関して、女性労働者の職業性ストレスと睡眠の知見は十分ではない。また、ストレスチェック制度の導入に伴い、「労働者自身のストレスの気付きを促す」ことが述べられている。 そのため、簡易に使用できるセルフケアツールがあれば労働者のストレスの気付きに繋がるのではないかと考えた。近年海外では、ストレスマネジメントとして、EFTといわれているタッピング療法が、即効性のある技法として示されている。 本研究では、女性労働者を対象にEFTを用いた睡眠のセルフケア教育を実施し、介入前後で睡眠計測と調査票を用い、短期的な有効性を明らかにすることである。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、国内外のEFT(Emotional Freedom Techniques)に関する先行研究のナラティブレビューを行い、介入プログラムの内容や結果を概観し、オンラインプログラム構築をめざすことを探索した。 方法:海外文献はPubMedを使用し、「Emotional Freedom Techniques」「intervention」をキーワードに、過去5年間のFull textに限定した。国内文献では、医中誌Webを使用し「Emotional Freedom Techniques」「介入」をキーワードに検索した。EFTの効果、実証方略の把握のため、対象者、介入方法、結果を分析の視点とし、内容を精査した。文献レビュー、EFTの介入に関係しない文献を除外した。海外文献は、16件が抽出され、国内文献では、該当の文献が見当たらなかった。 結果:対象者は、PTSDの症状を持つ退役軍人、過体重、がん患者等の疾病を抱える者や、妊婦、看護学生、COVID-19患者をケアする看護師等、対象は多岐に渡っていた。中には、アプリユーザーを対象とした大規模調査の報告もあった。介入方法では、数週間に及ぶプログラムが多かったが、COVID-19患者をケアする看護師を対象にした研究では1回のオンラインでのセッションであった。プログラム内容では、慢性疼痛、睡眠改善、不安や恐怖の軽減、体重減少のそれぞれの目的ために、構造化されたセッションの中で、心理教育やタッピングの技法が組み込まれていた。介入の結果、短期的な効果では、疼痛の軽減、睡眠の質の改善やウェルビーイングの上昇、抑うつ症状やPTSDの症状、バーンアウトレベルの軽減が有意に認められていた。 EFTにおける多様な効果は、高いエビデンスレベルでの報告であり、先行研究の指標を導入して検討する必要性が示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者が職場の異動をしたため、当初の進捗より遅くなっている。
|
今後の研究の推進方策 |
わが国で積極的にEFTの普及に努めている実践家の助言を受けながら、オンラインプログラムの構築ならびに実践を行う。プログラムの検証として、プレテストを大学生で行い、その後本テストとして労働者を対象に実施する予定である。
|