研究課題/領域番号 |
19K19629
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
山本 知世 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (60803038)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 服薬アドヒアランス / 独居高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、社会的孤立に陥りやすい独居高齢者を対象に、服薬アドヒアランスを高めるための看護介入プログラムの構築と効果の検証を行うことを目的とする。第1段階として、医療従事者及び患者にインタビュー調査を行い、服薬アドヒアランスを高めるために必要な看護援助を抽出する。第2段階として、インタビュー結果及び文献検討を踏まえて、独居高齢者の服薬アドヒアランスを高めるための看護介入プログラムを構築する。第3段階として、構築した看護介入プログラムを用いてランダム化比較試験によって効果の検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は、独居高齢者を対象とした服薬アドヒアランスの向上を目指した看護介入プログラムを構築し、効果を検証することを目的としている。 予備調査での結果を踏まえ、本調査では高血圧のある独居高齢者のうち服薬アドヒアランスの低い者を対象に、介入研究を実施している。 高血圧のある独居高齢者のうち研究参加の同意が得られた30名に対して、MMAS-8を用いて服薬アドヒアランスのスクリーニングを実施した。その結果、高アドヒアランス〈8点〉5名(16.7%)、中等度アドヒアランス〈6点以上8点未満〉20名 (66.6%)、低アドヒアランス〈6点未満〉は5名 (16.7%)であった。 本調査は服薬アドヒアランスの低い者を対象としているため、低アドヒアランスの5名を対象に介入を開始している。本調査の対象者数は28名を予定しているため、引き続きリクルートを行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
服薬アドヒアランスをスクリーニングして、低アドヒアランスの者を探しているため、対象者のリクルートに時間がかかり、当初の計画から遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
独居高齢者の服薬アドヒアランスを向上するためのプログラムを実施し、その効果を検証する。なお、対象者確保の遅れを取り戻すため、引き続きフィールドを広げて、リクルート活動を積極的に行っていく。 本調査の計画は次の通りである。 1.デザイン:研究デザインは、無作為化比較試験による臨床介入研究である。 2.研究対象:研究対象者は、高血圧に対して服薬治療を行っている70歳以上の独居の者とする。 3.介入方法:まず、登録後1か月は、プログラムテキストを用いた知識提供を行う。つぎに、登録後2か月から4か月までは、服薬自己管理ノートを用いて、週1回の電話、月1回の訪問を行う。そして、登録5か月から6か月は、対象者の継続的な取り組みを評価することを目的としたフォローアップ期間とし、対象者から相談がある場合のみ対応する。 4.データ収集・分析方法:主要評価項目はMMAS-8とする。データ収集は、登録時と登録後4か月、6か月で行う。ベースライン比較を行った後、介入群と対照群の2群間の比較を行い、プログラムの効果を検証する。
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