研究課題/領域番号 |
19K19634
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中村 真弥 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (50824710)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 授乳 / 乳頭損傷 / 客観的評価 / 機械学習 / 母乳育児 / 評価ツール |
研究開始時の研究の概要 |
母乳育児には多様な利点があるが、授乳で発生することがある乳頭損傷は、母乳育児を断念する主要な要因である。 本研究は、母乳育児を支援する助産師が、客観的に乳頭組織を観察・評価できるツールの開発を目的とする。ツール開発は、「乳頭組織の7所見」と「乳頭組織の継時的変化に関するモデル」を基盤とし、①観察ツールの開発、②モデルの妥当性の検証により行う。 ツールをパンフレットとして活用することで、母乳育児の推進に寄与できる。
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研究成果の概要 |
本研究成果として、乳頭損傷の観察ツールである「授乳に伴う乳頭組織の7所見」を提案した。また、画像解析技術の導入に関して、実現可能性を検討した。助産師や皮膚科医といった専門家の意見をもとに乳頭損傷の分類と定義が明らかとなった。さらに、この分類について、AIの画像分類システムと助産師の判定が一定程度一致することが示唆された。今回、最終的な乳頭損傷評価ツールの開発には至らなかったが、本成果で提案した分類をもとに機械学習の導入を視野に入れたシステムの開発を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
授乳で生じる乳頭損傷の客観的評価の実現に向け、基盤となる観察ツールを提案した。この成果は、助産師の母乳育児支援の実践において応用可能である。少子化が加速する現代社会において、助産師が母親にとって快適な母乳育児を支援する一助となる。 また、乳頭損傷評価にAIシステムを活用できる可能性が見いだされた。DX化が進む現代において、助産師の診断サポートや遠隔診断への応用の観点から意義があると考える。
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