研究課題/領域番号 |
19K19639
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2021-2022) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
副島 尭史 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (00768989)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | がん経験者 / 就労 / 職務パフォーマンス / 健康関連QOL / 晩期合併症 / 就労の質 / 患者活性化 / 家族からのサポート / 家族機能 / 就労支援 / 労働生活の質 / Quality of Working Life |
研究開始時の研究の概要 |
一般集団との比較を通してがん経験者におけるQWLの実態を明らかにし、またQWLと家族機能の関連を検討するために、がん経験者・一般集団を対象としたウェブアンケート調査を行う(研究1)。続いて、【研究1】とがん経験者のQWLに対する介入へのニーズ調査の結果より、がん経験者のQWL向上を目指した家族機能への介入に関する医療者向け手引きを作成する(研究2)。
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研究成果の概要 |
本研究は、若年成人期がん経験者において、(1)診断時にリモートワークもしくはリモートワークとフレックスタイム制を利用することは診断後の退職を防ぐこと、(2)職場からのサポートはがんや治療と関連した合併症による職務パフォーマンスの低下を緩衝すること、(3)職場からのサポートが不足している場合、セルフマネジメントが職務パフォーマンスを向上すること、(4)家族からのサポートと職場のサポートはがんや治療と関連した合併症による社会的QOLへの影響を媒介することを明らかにした。これらの成果に基づき、家族からのサポートを含めた、若年成人期がん経験者に対する多面的な就労支援を今後構築する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
若年成人期がん経験者において、診断後の退職や職務パフォーマンス、社会的QOLに関連する要因は明らかになっていない。本研究で明らかになった知見は、若年成人期がん経験者の就労関連アウトカムに関連する要因を多面的に明らかにし、若年成人期がん経験者に対する就労支援プログラムを発展することが可能となる。また、臨床において、若年成人期がん経験者への就労支援を実施する上での基礎資料となる。さらに、本研究の知見に基づき、若年成人期がん経験者に対する就労支援が発展・普及されることで、離職率の低下、経済的基盤の獲得、健康関連QOLの向上につながると考える。
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