研究課題/領域番号 |
19K19641
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
嶋 雅代 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (50633385)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 不妊症 / 生殖補助医療 / 抑うつ / 更年期症状 / 生活の質 / 不妊症-女性 / 女性の健康 / 女性ホルモン / 母性年齢40歳以上 / 心身反応 / ホルモン / QOL (Quality of Life) / 挙児なし / 終結 / 女性の心身変化 / 高年女性 / ART終結後 / 更年期様症状 / 看護支援モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、わが国の生殖補助医療(以下ART)受療者の40%を占める40歳以上を高年女性を対象に、ART終結により出現する特有の更年期様症状の特徴を明らかにする「ART終結後の更年期様症状尺度」原案を作成し、ART受療中および終結後の女性を対象に質問紙調査を実施する。その結果をもとに、ART終結後の高年女性における更年期様症状の定義および概念を明らかにし、ART受療中の高年女性に対するART終結後のQOL向上に向けた看護支援モデルを構築する。
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研究実績の概要 |
本研究は、わが国における生殖補助医療(Assisted Reproductive Technology:以下ART)受療者の40%以上を占める40歳以上の女性を対象に、ART受療中における心身に生じる症状を明らかにし、ART受療時におけるQOL向上に向けた看護支援モデルを構築することである。 採卵時の調節卵巣刺激による黄体期である採卵後10-20日に回答した82名のデータを分析し、更年期様症状、抑うつ、不妊に関するQOLの実態とこれらの関連を分析した。 その結果、更年期様症状ありは7.3%、軽度以上の抑うつありは28.0%であった。しかし、これらと女性ホルモン値、排卵誘発剤使用との関連は認められなかった。更年期様症状の関連要因は不妊に関するQOLの下位尺度である「パートナーとの関係」であった。抑うつの関連要因は、「更年期様症状あり」と不妊に関するQOLの下位尺度の「社会性」が抽出された。 以上より黄体期は更年期様症状の出現や抑うつ、不妊に関するQOL低下についてアセスメントし、パートナーや社会からのサポートが得られるよう支援する必要があることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍においてデータ収集が遅れ、それに伴い分析も遅れてしまった。現在はデータ収集および分析を終え、学術誌投稿論文の作成、国内外での学術集会発表の準備を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
生殖看護に精通した研究者のスーパーバイズを受け、今年度中に学術誌への投稿および国内外での学術集会発表を行う。
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