研究課題/領域番号 |
19K19651
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 (2023) 国際医療福祉大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
新道 由記子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 教授 (90321306)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 家庭訪問事業 / 助産師の家庭訪問 / 家庭訪問コンピテンシー / 助産師の専門性 / 家庭訪問サービス / 訪問時アセスメント / ケースマネジメント / フィードバック / 家庭訪問 / 助産師 / コンピテンシー / コンピテンシーモデル |
研究開始時の研究の概要 |
乳児家庭全戸訪問事業での運営上の課題として、「訪問者の資質の確保」と「訪問者の人材確保」が上位にあげられている。また、市町村において、乳児家庭全戸訪問事業の訪問者に対し、およそ2割の市町村で「研修を実施していない」状況にある。これらのことから、乳児家庭全戸訪問事業における訪問者の適切な対応と、適切な支援につなげられるようにすることが急務といえる。 家庭訪問事業における助産師コンピテンシーモデルを研究開発することで、訪問ケースのマネジメントと訪問事業を担う助産師のピアスーパービジョンにつなげることができ、他の訪問職種に対する研修やフォローアップにも応用できると考える。
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研究成果の概要 |
第一段階は、「新生児訪問および乳児家庭全戸訪問事業に関する実態調査」をした。市町村からの委託事業は新生児訪問が最も多く、家庭訪問事業研修は助産師会として事業を受託する全ての助産師会が実施していた。一方、運営費用・報酬、マンパワー不足が課題であった。 第二段階は、新生児訪問等を市町村から受託する助産師調査をした。助産師の家庭訪問時は倫理的感応力・専門的自律能力に加えて、母親が自信をもてるアプローチ・家族も対象としたアプローチ・リプロダクティブヘルス/ライツを意識したアプローチをしていた。第三段階は、助産師調査から抽出された行動から助産師の家庭訪問事業におけるコンピテンシーを抽出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新生児訪問および乳児家庭全戸訪問事業に関する実態調査により、市町村から家庭訪問事業を受託する助産師会は、家庭訪問事業研修を実施していた。これにより、助産師会が受託する家庭訪問事業は適切な対応と、適切な支援につなげることに向けた一定水準が維持されており、社会的信頼が得られる活動であるといえる。 助産師調査により、市町村から受託した家庭訪問時に助産師は、助産師のコアコンピテンシーである倫理的感応力・専門的自律能力を発揮していることが確認できた。助産師の家庭訪問事業においては11のコンピテンシーが明らかとなり、一定水準での適切な対応により、産後うつ病の早期発見や子どもの虐待防止に貢献できる。
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