研究課題/領域番号 |
19K19653
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
下田 佳奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70803774)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Disrespect and Abuse / Respectful Care / タンザニア / Respectful care / 施設分娩 / Quality of care |
研究開始時の研究の概要 |
世界の妊産婦死亡数の大半は、適切な分娩ケアによって予防が可能である。そのことから、専門的技能を持つ有資格者による、病院施設での分娩が強く推奨されている。しかし、発展途上国での施設内分娩では、産婦の人権を無視するようなケアが蔓延していることから、女性が医療者に対して不信感を抱くことが多く、医療へのアクセスが停滞している。このような医療者の行為は、『軽蔑と虐待(Disrespect & Abuse:D&A) 』と呼ばれ、その実態を報告する研究が近年急増している。 本研究では、タンザニアにおけるD&A削減のための「女性を尊重するケア」教育プログラムを開発し、その効果と実行可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、タンザニアにおける「Respectful Maternity Care」教育プログラムを開発することを目的として計画された。しかし、2019年度からのCOVID-19の世界的蔓延の中、円滑な研究計画の遂行が困難となった。研究期間内では、RMC実践に対する助産師の認識の実態を明らかにした。RMCを実践する専門職の能力とそれに対する助産師の認識を高め、具体的な行動としてイメージできる必要があることが明らかとなった。また、e-learningの教材作成を実施した。今後、これらの動画教材を複数の講義およびテスト等と合わせてプログラム化し、オンライン介入する予定とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
助産師自身の視点でRMCの実践およびそれに必要な対策を認識することを可能とした。「助産」とはどのようなことを包括しているのかを学問的に深めていくことができ、実践に適応していくことができると考える。またそれによって臨床現場における『D&A』の発生の抑止また削減につながる。開発段階である教材を今後タンザニア国内で使用していくことで、さまざまな教育・臨床施設において拡大し、実施していくことができる。また、タンザニアでの実績をふまえ、開発した教育プログラムをその他の発展途上国に適用することで、汎用性の高い教育手法として発展させることができる点に社会的意義がある。
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