研究課題/領域番号 |
19K19659
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
小林 優子 (物部優子) 駒沢女子大学, 看護学部, 教授 (50234852)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 子宮頸がん予防 / AYA世代 / ワクチン接種 / 子宮頸がん検診 / ヘルスリテラシー / aya世代 / 女性 / 母親 / 子宮頸がん / ワクチン / 検診 |
研究開始時の研究の概要 |
子宮頸がんの罹患は20~30代といったAYA世代での増加が目立っている。子宮頸がん予防ワクチンの接種率は現在1%以下であり、20歳から推奨されている子宮頸がん検診は受診率が低いことが問題となっている。本研究では、AYA世代の女性の子宮頸がん予防、検診受診への態度と行動に影響する要因を明らかにすることを目的とする。研究は、AYA世代の女性と母親それぞれの、子宮頸がん予防と検診受診についての認識、態度、行動を質的に明らかにする。その上で、子宮頸がん関連ヘルスリテラシー尺度と子宮頸がん予防の態度尺度を開発し、AYA世代の女性の子宮頸がん予防、検診受診に関する態度と行動に影響する要因を明らかにする。
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研究実績の概要 |
【背景の背景と目的】2013年6月子宮頸がん予防ワクチンの積極的勧奨を控える勧告がなされてから約10年経過後の2022年4月より積極的勧奨が再開された。そして、キャッチアップの対象も明確にされている。本研究ではAYA世代を女子高校生、女子大学生と定義しており、女子高校生も女子大学生も現在キャッチアップの対象となっている。ワクチン行政においては特殊な背景があり、これは国外では見られない状況である。このような状況におけるAYA世代の子宮頸がん予防行動とその要因を明らかにすることを目的とした。 【研究の概要】女子高校生ならびに女子大学生を対象に、子宮頸がんの知識、HPVワクチン接種や子宮頸がんの子宮頸がんの予防行動と受診行動、その影響要因を明らかにするための調査を実施した。また、未成年者である高校生のワクチン接種には保護者の影響も大きいことが明らかになっていることから、高校生の母親集団にも、娘の子宮頸がん予防についての認識や意向を調査した。子宮頸がん予防にはワクチン接種の一次予防と検診による早期発見の二次予防があるが、検診は20歳以上に推奨されていることから、予防行動として、高校生にはワクチン接種、大学生にはワクチン接種と子宮頸がん検診を扱った。調査は、所属機関の研究倫理審査委員会の承認を受けた後、2023年11月から2024年1月の間に行った。研究協力依頼文書に掲載したURL、QRコードよりWEB調査を行った。最終的に、女子高校生約400名、女子大学生約600名、女子高校生の保護者約400名より回答が得られ、記述統計、クロス集計により子宮頸がんについての知識、認識、予防行動などの実態を整理した。 【研究の意義重要性】子宮頸がん予防のための方略、課題の提言につながり健康教育学上有益であると考えられる。ひいては子宮頸がん罹患数の減少や多くのAYA世代の女性の妊孕性を保つことにつながる
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属機関の倫理審査承認までの準備が遅れてしまい、調査期間が遅れてしまった。調査終了時期と所属機関の学事が重なったため、分析が十分おこなえていない。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集が終了し、今後はデータ分析を中心に行う予定である。 データクリーニングは済み、記述統計、クロス集計まで進んでいる。今後は統計的な分析や、要因にあたる回答に対し探索的因子分析を行う予定である。また、重回帰分析や構造方程式モデリングなどの分析も進めていく予定である。分析終了後に論文作成を行う。
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