研究課題/領域番号 |
19K19677
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
松田 史佳 大分大学, 医学部, 助教 (60839611)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 小児1型糖尿病 / 発達障がい / トランジション / 困り / 支援プログラム / 発達障害 / 1型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の発達障がいである自閉症スペクトラム障がいや注意欠如・多動性障がいは、我が国で近年増加傾向である。発達障がい児が小児期発症1型糖尿病を合併した場合、発達障がい児に特有の感覚過敏、こだわり、衝動性、パニック行動などにより血糖コントロールとインスリン自己注射管理には様々な困難を伴う。本研究では発達障がいを有する1型糖尿病患児の特性について、アンケート調査と直接の聴き取りを元に自己管理上の問題点を明らかにし、その上で患者と家族への新しい支援プログラムを確立する。さらに成人期以降のトランジションまでの道のりを見据え、患児と家族の社会的・精神的に健全な育成に向け一貫した教育プログラムの構築を目指す。
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研究実績の概要 |
発達障がい児が小児期発症1型糖尿病を合併した場合、発達障がい児に特有の感覚過敏、こだわり、衝動性、パニック行動などにより1型糖尿病の管理で様々な困難を伴う。本研究では発達障がいを有する1型糖尿病患児の特性について、アンケート調査をもとに自己管理上の問題点や困りを明らかにする。その困りの内容や強さに応じて管理上の差が出るか確認し、困りの内容によって患児や家族を支援するプログラムを検討することを目的としている。さらに成人期以降のトランジションまでを見据えて、一貫した教育プログラムの構築を目指している。 2021年度に小児1型糖尿病の患児や家族に対するアンケート作成を行った。アンケート内容は発達障がいの有無にかかわず、日常管理での課題や困りを抽出できるような内容へ修正し、2022年度に当施設の倫理委員会で実施許可を得た。アンケート内容は困りの有無で1型糖尿病の管理(HbA1c、重症低血糖、DKAなど)へ影響が出るか困りの強さとの関連性を調査する内容とした。 その他2022年度は小児1型糖尿病患者と家族に対して、実際にアンケート調査を実施した。倫理委員会の承認後、当施設の小児1型糖尿病患児とその家族にアンケートを配布し、当施設以外でアンケート実施予定であった大分県立病院、西別府病院へも調査を依頼した。各施設の小児1型糖尿病患児、及び家族にアンケートを配布してもらった。 また、2019年度に行った対象患者の把握について、「COVID-19パンデミックが及ぼす小児1型糖尿病発症率への影響:大分県の23年間の動向調査から」という題で第95回日本内分泌学会学術集会での発表およびその後論文投稿を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アンケート回収及び結果の解析まで予定していたが、産休のため結果の解析まで至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度再開後、中断前に配布し回収した「小児1型糖尿病児と家族の困りを調査するアンケート」結果の統計処理を行い、1型糖尿病のマネジメントに影響している困りの因子を把握する。マネジメントに影響する因子を理解し、困り(課題)解決のためのプロセスを構築する。患者と関わる医師、看護師、管理栄養士などと各患者の課題に応じた治療法や関わり方について協議する。可能であれば臨床心理士、ソーシャルワーカー、薬剤師など多種職のスタッフ含めて協議する。最終的には患者家族のオーダーメイド支援プログラムを作成する。
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