研究課題/領域番号 |
19K19681
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
徳永 友里 横浜市立大学, 医学部, 講師 (10710288)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 妊娠糖尿病既往女性 / 2型糖尿病 / セルフケア / 耐糖能検査 / 妊娠糖尿病 / 既往 / 耐糖能検査受診 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠糖尿病の既往を有する女性(以下、GDM既往女性)は、2型糖尿病の発症リスクが高く、産後の定期的な耐糖能検査受診と、食事療法や身体活動といったセルフケアが推奨されている。本研究ではまず、GDM既往女性の産後の耐糖能検査受診およびセルフケア実施状況と、耐糖能検査受診とセルフケア実施の促進要因と阻害要因を明らかにする。次に、個々の対象者が有する促進要因と阻害要因を考慮した個別的な支援が可能なコンピュータベースの教育支援ツールを作成し、作成した教育支援ツールを用いた支援がGDM既往女性の耐糖能検査受診やセルフケアに関する認識に与える影響を検討する。
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研究実績の概要 |
2022年度は、妊娠糖尿病の既往がある女性を対象とした生活習慣や耐糖能検査受診状況に関する調査を実施する予定であった。このため、これまでに実施した専門家へのヒアリング内容をもとに、文献レビュー、既存データの二次解析を行って質問紙の項目の検討を行った。 文献レビューにおいては、子育て期にある女性を対象とした生活の実態や健康管理の実態に関する先行研究を対象とし、先行研究で使用されている質問紙の質問項目に関して情報収集を行った。既存データの二次解析においては、2型糖尿病と診断された直後の患者において、どのような生活行動が診断後1年間のBody Mass Index(以下、BMIとする)の低下に影響するのかを検討し、「甘い飲み物(ジュース,砂糖入りコーヒー,等)を飲む(逆転項目)」「主食(ご飯など)を食べるときは,煮物・佃煮・漬物などを好んで一緒に食べる(逆転項目)」がBMIの低下に、「外食のときは野菜が多く入っている料理を注文する」がBMIの上昇につながっていた。これらの点から、2型糖尿病のハイリスク者である妊娠糖尿病既往女性においても、加糖飲料(sugar-sweetened beverage;SSB)や副菜による塩分の摂取、および外食回数を抑制することが重要であり、質問紙の項目に含めるべき視点であると考えられた。 また、コロナ禍により対面調査の調整が難しかったこともあり、調査の実施可能性について共同研究者と検討したところ、オンライン調査であれば対象者リクルートの観点からも実施可能性が高いのではないかと意見が出された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍により対面での質問紙調査のめどが立たなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
妊娠糖尿病の既往がある女性を対象としたセルフケア実施状況や耐糖能検査受診状況に関する調査をオンラインで実施する。オンラインでの調査実施は医療機関において直接対象者をリクルートするよりも費用が掛かることが想定され、今年度の残額と次年度の予定額を合算して使用する計画である。
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