研究課題/領域番号 |
19K19682
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
桶作 梢 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (70785831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | AYA世代 / 思春期・若年成人 / がん / セクシュアリティ / 妊孕性 / ツール / がんサバイバー / 周産期 / 性行為 / ケアモデル |
研究開始時の研究の概要 |
AYA世代がんサバイバーのセクシュアリティへの支援の現状と課題を明確にするために国内外の文献検討、関連学会や研修会への参加、患者会・AYA世代専門病棟を併設する施設の視察、有識者へのインタビューを行う。次に、がん治療後に出産し乳幼児を育てた経験のあるAYA世代の女性がんサバイバーを対象に、妊娠期~乳児期(1歳前後)における体験を明らかにする。AYA世代のがんサバイバーの周産期ケアモデルの試案を作成する。本研究はAYA世代の女性がんサバイバーの対象理解と周産期ケアの指針となり、がんサバイバーシップ支援に貢献すると期待される
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研究成果の概要 |
AYA世代がんサバイバーは性や生殖、パートナーとの人間関係に関する課題を抱えている。セクシュアリティにまつわる悩みや困りごとを医療従事者と共有するためのツールを開発し、当事者のニーズをケアへとつなぐモデルを考案することを最終的な目標とした。 2019年度にツールの質問項目作成を目的にAYA世代がんサバイバー13名(男性5名、女性8名)を対象とした質的研究を行った。この結果と先行文献を参考にツール素案を作成した。2021-2022年度に医療従事者と当事者を対象としたデルファイ法による調査を行い、ツールの内容妥当性を検討した。今後はツールの効果検証、医療機関における使用方法の検討を行う必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究者が開発した「AYA世代がんサバイバーのセクシュアリティに関する情報共有ツール」は、回答者の性別やがんの種類を問わずに使用できるツールである。回答者の治療時期に合わせた質問項目を選択することが可能であり、どの治療時期からでも使用を開始することができる、自由記載とチェックシートの機能を備えた問診票である。 このツールには治療後に子をもつこと・もたないことにまつわる選択が多様化する現状に即し、妊娠合併や生殖器喪失の経験など、AYA世代がんサバイバーの中でもマイノリティの人々の悩みを取り残すことなく汲み取ることが可能な質問項目で構成されており、新規性と独自性がある。
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