研究課題/領域番号 |
19K19689
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
馬場 香里 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (00825127)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 児童虐待 / 虐待予防 / イーラーニング / 周産期看護 / ICT / 教育教材 / オンラインプログラム / 小児看護 / 看護教育 / ICT活用教育 / web-learning / 周産期 / 教育プログラム / e-learning / シミュレーション |
研究開始時の研究の概要 |
日本の周産期医療では、虐待リスクアセスメントと早期介入が必須戦略である一方、十分な対応が出来ていない現状がある。 申請者は、2016年、周産期看護職の虐待予防のための知識習得を目的とした講義動画コンテンツから成る「Web-learningプログラム」を作成したが、課題として、実践能力習得の困難と、低い完修率が挙がった。 その点、Web-learningにシミュレーションを加えた「ブレンド型学習」は、完修率が高く実践能力習得にも効果がある。 よって、周産期看護職が虐待予防に必要な包括的知識を習得し、且つ実践能力の獲得を目指すブレンド型学習を用いた教育プログラムを開発・評価することを目的として実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では、周産期看護職が虐待予防に必要な包括的知識を習得し、知識を活かした実践能力獲得を目指すオンライン教育プログラムを開発した。まず網羅的文献レビューを実施し、教育プログラムに反映するエビデンスを得るとともに、研究者が作成した「オンラインプログラム」への対象ニーズの再分析を行った。続いて虐待予防に関する専門家8名への調査により、プログラムの改善点が抽出された。最終的に「改訂版オンラインプログラム」を作成し、効果検証を行った(n=68)。受講前テストの平均点は9.8、受講後テストは11.9(t=7.5, p<0.001)であり、有意に上昇し、期待する効果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虐待ケースは増加の一途であり、その予防の重要性が強調されている。虐待予防を実践すべき領域は、周産期にまで求められるものの、虐待予防を実践するためには、看護学や助産学に限らず、社会的背景や福祉、司法に至る広い知識が必要である。しかし、こういった包括的知識を得るためのオンライン教育プログラムは十分に確立されていない現状がある。本研究により開発したオンライン教育プログラムは、知識の習得効果が示されたことから、初学者にとっての最初の学習ツールとしては十分な実用可能性がある。
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