研究課題/領域番号 |
19K19693
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 横浜創英大学 (2022) 関東学院大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
山本 洋美 横浜創英大学, 看護学部, 教授 (50441572)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 不妊治療中カップル / パートナーシップ / 不妊治療 / カップル / 支援 / パートナシップ / 構成要素 / インタビュー / 文献検討 / 長期不妊治療 |
研究開始時の研究の概要 |
長期不妊治療を受けている夫婦またはカップル(以後、長期不妊治療中カップル)は、本邦の施策や夫婦以外に相談することが難しいという風潮もあり、孤立化、否定的感情の増強、カップル関係維持の難しさ、経済的負担を抱えながら治療を継続している。このような問題を改善するためには、カップル単位で共同して取り組む必要がある。しかし、それに対する具体的支援が明確化されていない。さらに、不妊治療を実施している施設だけでなく、厚生労働省の指定した「不妊専門相談センター事業」でも支援を実施しており、一貫した支援がなされていない。本研究では、このような状況を改善するための支援モデルを作成する。
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研究成果の概要 |
本研究では、不妊治療中カップルの心理社会的状況、支援状況と課題から不妊治療中カップルの支援を明らかにした。本研究は、新型コロナ感染症の真っただ中であり、文献研究、専門職、治療者からそれぞれフォーカスグループインタビューを実施した。その結果、不妊治療中カップルが治療という経験からパートナーへの感謝や思いやりに気づき、経験を積み重ねていく中で夫婦関係の再構築を行っていることが明らかとなった。私たち(支援者)は多職種と連携し、適切なアセスメントを行い、それに伴った支援を実施すること、治療への満足感の向上をはかり、不妊治療中カップルの夫婦関係の再構築を促す支援が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新型コロナ感染症により、アンケート調査が大々的に実施することが難しかった。しかし、その中でも支援モデルを提示したことは、今後の支援の課題の克服の一助となる。また、我が国では、不妊専門相談サンターや不妊治療を行っている医療機関が主に支援を行っている状況である。地域や施設、支援者が一貫した支援をするために支援モデルから必要な支援が明確になること。支援者が様々な職種や経験により偏りが生じた際も支援モデルから一貫した必要な支援への導きとなること。さらに、学術雑誌で発表したことで、様々な支援者に支援モデルが幅広く提供できたことも社会的意義は大きいと考える。
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