研究課題/領域番号 |
19K19700
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京家政大学 (2020-2022) 千葉大学 (2019) |
研究代表者 |
霜越 多麻美 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (80723650)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 地域組織活動 / 組織学習 / 健康づくり活動 / 保健師 / 住民参加 / 健康づくり / 地域組織 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は次の3段階で行う。研究1は地域組織を支援する上での課題と組織学習に関連した内容の実践状況について行政保健師に対して質問紙調査を行う。研究2は研究1で得られた結果に基づき,モデルを活用する上で必要なプログラムとガイドブックを作成し,地域組織を支援した経験のある保健師にインタビューを実施し,さらに先行研究等を参考に修正し,内的妥当性を高める。研究3は研究2で得られた結果を基にプログラムを実施し,プログラムとガイドブックの実用可能性についての評価を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は地域の健康づくりを目的とした地域組織を支援する保健師に向けた組織学習に着目した地域組織活動支援ガイドの作成を目的としている.2019年から開始され,初年度は質問紙を用いた全国調査を実施することができたが,2020年から新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,研究計画にあった市町村保健師へのインタビュー調査の実施が困難となり研究が滞っていた. 2022年度は新型コロナウイルス感染症が収まりつつあり,市町村保健師へのインタビュー調査を再開した.組織学習理論の特徴の一つが困難な時期を乗り越えるため必要とされる組織学習である.今回の調査は新型コロナウイルス感染症に伴う活動停滞時期を活動継続の困難な時期ととらえ,新型コロナウイルス感染症以前,新型コロナウイルス感染症拡大の最中,感染が徐々に終息しつつある現在,の3つの時期について,活動状況,保健師の関り,活動継続に向けた工夫を中心にインタビュー調査を実施し,現在も進行中である.調査では新型コロナウイルス感染症の拡大していた時期の地域住民が集まって行う事業は,初期のころはほぼ中止となり,感染者数が減った時期に少人数で実施する傾向にあった.対面以外の活動では,保健師が新型コロナウイルス感染症の予防について地域組織のメンバーを通じた啓発を軸に,電話やお便り等で地域組織のメンバーとの関わりを絶やさない努力を行っていた.その後,感染状況が収まりつつあり,感染対策をしながら徐々に感染拡大以前の活動状況に戻す様子が語られた. その他にこれまでの調査結果について学術雑誌への論文投稿を実施したが,新規性が高すぎてなじみのない用語が多くて難解であることを主たる理由で不採択となり,他の学術雑誌へ変更を余儀なくされ,現在,投稿準備をしている段階である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年から新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い,研究が停滞していた.2022年は感染状況も収まりつつあり,調査対象である市町村保健師からも調査協力が得られる状況になりつつあり,調査を開始していた.しかしながら,新型コロナウイルス感染症をきっかけに活動の縮小,対応がこれからである,等を理由に調査に応じられない自治体もあり,リクルートが難航した.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は最終年度であることから研究を完了しなくてはならない.調査を進め,ガイドブックの原案の作成,内的妥当性確保のためのスーパーバイズによる確認,ガイドブックの完成を目指している.
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