研究課題/領域番号 |
19K19712
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
篠原 智行 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (70804384)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 地域在住高齢者 / バランス / 転倒 / フレイル / 歩行速度 / 筋力 / Brief-BESTest |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,地域在住高齢者の個別のバランスの課題を,Brief-BESTest(Balance Evaluation Systems Test)を用いて判別することを目的とする.検査結果からバランスの課題を判別するバランス検査はないが,Brief-BESTestはバランスを6要素として検査できる.本研究ではBrief-BESTの6要素の構造的特徴や臨床的意義を解明し,Brief-BESTestの結果からバランスの課題を判別する手続きを標準化する.このことにより,多くの地域在住高齢者に有効な転倒予防として,個別のバランスの課題へ介入する研究展開が期待できる.
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研究成果の概要 |
本研究は、Brief-BESTestの6要素を用いて地域在住高齢者の個別のバランスの課題を判別することを目的とした。この6要素とは生体力学的制約、安定限界、予測的姿勢制御、姿勢反応、感覚機能、歩行安定性であり、それぞれ固有の検査を行った。 解析の結果、転倒経験は姿勢反応が関連し、咄嗟の下肢のステップ反応の重要性が示唆された。歩行機能は予測的姿勢制御と姿勢反応、感覚機能、歩行安定性が関連し、支持基底面が変化する検査課題が選択された。フレイルは安定性限界と予測的姿勢制御、感覚機能、歩行安定性が関連し、バランス機能の多くと関連していた。高齢者のアウトカムによって関連するバランス課題が異なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、地域在住の高齢者において、転倒や歩行機能、フレイルなどのアウトカムによって関連するバランス機能が異なることが明らかになった。これまで、高齢者の健康促進のための運動は一律に提案されることが多かったが、運動の目的に応じて、特定のバランストレーニングを提案するべきだと言える。 高齢者のバランス機能の特徴をより明確にすることで、転倒予防やフレイル予防など、高齢者の健康促進に役立つ運動プログラムの開発が可能と考える。これにより、広く実施される高齢者の健康づくりに貢献できる。
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