研究課題/領域番号 |
19K19714
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 (2020-2023) 共立女子大学 (2019) |
研究代表者 |
若濱 奈々子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (20822761)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 高齢者 / 熱傷 / 地域在住 / 予防 / 予防法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、自宅で生活する高齢者に対し予防のパンフレットとチェックリストを用いた熱傷の予防法を開発することである。具体的な研究内容として、第一段階で高齢者の熱傷の受傷経験とその予防に関する意識調査から、熱傷の受傷の関連要因を把握し、高齢者の日常生活に潜む熱傷の危険とその回避方法を調査する。これにより予防パンフレットとチェックリストの内容妥当性の向上を図る。そして、これらの結果に基づく成果物として、高齢者自身やその家族、ケア提供者等に対し高齢者が安全な生活を継続することができるよう熱傷の予防パンフレットとチェックリストを作成することである。
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研究成果の概要 |
本研究は、自宅で生活する高齢者に対しパンフレットとチェックリストを用いた熱傷の予防法を開発した。A市内およびその近郊のシニア大学に在籍する65歳以上の高齢者713名を対象に質問紙調査を行い、高齢者の熱傷の受傷経験と予防方法から高齢者の日常生活に潜む熱傷の危険とその回避方法を調査した。結果として、316件が回収(回収率44.3%)でき、熱傷予防を意識している熱源として「火炎」が37.0%、「高温液体」が24.7%、「高温固体」が20.5%、「低温熱源」が8.2%であった。受傷者経験者の75.0%が台所での受傷であり、熱源を使用する機会の多い調理中の環境整備が必要不可欠であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者は熱傷受傷時に自宅での煩雑な処置や頻回な通院を強いるのは難しい現状があり、一般論を一概に高齢者に用いることができないことからも若年者と比較して入院基準は低くなりやすい。そのため、高齢者の日常生活に潜む熱傷の危険を回避し、熱傷の予防および再発予防を啓発していく必要がある。 今回、高齢者が安全な生活を送る際の熱傷のリスクを察知し、環境の整備に役立てることで、長年住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができ、高齢者の生活の質の向上へとつながることが期待できる。高齢者の日常生活に潜む熱傷の危険を回避し、熱傷の予防および再発予防を啓発していく一助となる。
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