研究課題/領域番号 |
19K19717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 昭和大学 (2021-2022) 東京女子医科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
高 紋子 昭和大学, 保健医療学部, 講師 (60759174)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 認知症 / ケア / ケアスタッフ / 入浴誘導 / 施設 / 高齢者 / スタッフ / コミュニケーション / 相互作用 / 認知症高齢者 / ケア提供者 / 入浴 / 同意 / ケア継続 / 誘導 / 高齢者施設 / BPSD |
研究開始時の研究の概要 |
認知症高齢者へケアを提供する際の同意を得る働きかけにおいて、拒否傾向が多く表出する認知症高齢者は同意に至る前に微細なサインを表出することが分かった。そのため、様々な誘導場面からサインの有無を検討し、有効性を検証していくことが、ケア提供者、高齢者ともに精神的に負荷のないケアを遂行できる可能性が示唆できると考えた。そのため、そのサインの特徴を明らかにし、有効性を検証することが必要であると考えた。
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研究実績の概要 |
高齢者施設においてケア提供者が認知症高齢者への働きかけから認知症高齢者が示す同意の意思決定前に示す微細なサインを明らかにすることで効果的なケア方法を検討することとし、認知症高齢者・ケア提供者ともに負担のない効果的なケア方法を検討することに有用であると考えている。昨年度同様本年度は、目的として、ケア提供者が認知症高齢者へのケアの誘導場面をビデオにとり、相互行為の場面から高齢者の微細なサインの特徴や傾向を明らかにし、そのサインを検討することとしていた。しかしながら、調査において、研究協力機関の確保が難しく、今年度も調査が行えていない状況であったが、研究協力施設の確保が行えたため、研究を進めていきたいと考えている。 認知症とケア提供者に関するコミュニケーションの介入研究について文献検討を行った。コミュニケーションの介入の対象は、ケア提供者、認知症高齢者、両者に分類された。ケア提供者への介入については、コミュニケーションツールを使用した研修や教育などを行っていたことがわかった。その結果、スタッフのコミュニケーションのパフォーマンスの改善や認知症高齢者によるケア拒否の軽減、認知症高齢者への向精神薬投与の軽減や費用対効果の報告があった。また、認知症高齢者への介入では、コミュニケーションロボットを使用して反応を見るものやケア療法を用いて検討するものなどがあり、コミュニケーションや日常生活行動が改善するとの報告があった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-15の影響により研究協力施設に承諾が得られなかった。現在、承諾が得られたため、調査のための研究施設との調整を行っている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
研究は、承諾の得られた精神科の認知症病棟での調査を行う予定である。調査がスムーズに遂行できるように進めていきたい。引き続き、ビデオ調査、インタビュー調査対象者への謝礼、撮影機器の確保、インタビューの逐語録の補助者への謝金、調査のための研究代表者交通費、消耗品等を研究を遂行するための主な費目として使用する予定である。
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