研究課題/領域番号 |
19K19721
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
寺口 佐與子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 准教授 (30434674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | リンパ浮腫 / 在宅高齢者 / リンパ浮腫評価 / リンパ浮腫評価モデル / 皮膚模型 / 在宅ケア / 訪問看護ケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,1)リンパ浮腫患者の皮膚表面の硬さとリンパの貯留状況の両側面を考慮したリンパ浮 腫Ⅱ期を定量的に評価後に,2)訪問での在宅看護ケア場面での活用に向けた「在宅ケアで活用できるリンパ浮腫評価モデル」の開発を目的とする。 本研究は,現在の曖昧な点があるⅡ期前期・後期のリンパ浮腫の程度をより簡便な方法により定量的に評価を試み、エコーなどの高価な医療機器を持たない人員不足にある訪問看護ケア場面の活用につながる。
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研究実績の概要 |
2023年度は、リンパ浮腫評価モデルの在宅の場での活用性について、3施設でセラピスト間で検討した。対象者のリンパ浮腫はISL分類Ⅱ期前期1名、後期2名、上肢1名下肢2名であった。また、セラピストの国家資格は、看護師2名、あん摩マッサージ指圧師1名であった。 いずれの対象者も皮膚の硬化部位は研究者とセラピスト間の評価は一致しており、在宅ケアの場で共通の評価ツールとなり得ることは確認できた。しかし、在宅の症例では、皮膚の硬さと股関節や膝関節の疾患により関節可動域の制限から筋肉の硬さが生じる点との関係を見極める必要があり、より複雑なリンパ浮腫評価が求められる。大分類のリンパ浮腫評価は可能であるが、Ⅱ期前期から後期に近い状態であるのかなどより詳細な評価には至っていないことから、正しいリンパ浮腫評価に基づくリンパ浮腫ケアにつながっていない現状がわかった。いずれのセラピストも、1名でリンパ浮腫ケアに従事しており、水分量の把握やエコーを活用した臨床判断等は難しい現状があった。下肢リンパ系の解剖について推測できるパターンを示すことなど、さらにわかりやすく活用できる追加教材も必要となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年5月よりcovid19ウイルス感染症が5類に移行したことに伴い、徐々に在宅療養に携わるセラピストの研究許可も取れるようになった。2023年度9月より皮膚模型の在宅での活用性を目的とした研究調査も進めているが、症例数に満たないため1年の延長とした。
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今後の研究の推進方策 |
皮膚模型の在宅看護ケアで活用可能なリンパ浮腫評価モデルの開発に向けて、最終段階の調査を進めている。数例の対象者で調査を予定しており、セラピスト間での検討をすすめていく。
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