研究課題/領域番号 |
19K19723
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2022) 兵庫医療大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
永井 宏達 兵庫医科大学, リハビリテーション学部, 准教授 (00633348)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 転倒予防 / 高齢者 / 転倒ヒヤリハット / 転倒未遂 / 転倒 / フレイル / ヒヤリハット / 身体活動 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の転倒リスクを正確に把握し、転倒発生を未然に防ぐことは、要介護状態の予防に加え、医療経済学的にも極めて重要な課題である。しかし、現状では地域在住高齢者に対する転倒リスク評価の精度は十分なものではない。近年、日常における転倒未遂と転倒との関連が注目されている。この転倒未遂の詳細を把握することで転倒を高い精度で予測できる可能性があるが、現時点では未遂の特徴(パターンや頻度)と転倒発生との関係が不明である。本研究では、転倒未遂の特徴を身体機能レベルに応じて評価することで、転倒予測精度の飛躍的な向上を目指す。また、転倒未遂の評価基盤を構築するため、転倒未遂アセスメント票を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、転倒ヒヤリハットの詳細情報と転倒発生の実態を調査することで転倒を引き起こす原因を明らかにし、新たな転倒リスク評価を構築するための知見を得ることである。日常的な転倒ヒヤリハットの有無、過去一か月の転倒ヒヤリの有無とその原因、過去一年間の転倒有無とその原因を調査した。その結果、日常的に転倒ヒヤリを経験したものほど転倒率が上がることが明らかとなった。また、転倒ヒヤリと転倒の原因は類似しており、関連性が強いことが示された。これらのことから、臨床現場において、転倒ヒヤリの有無やその原因を聴取し、リスク管理や予防的介入を行うことで、転倒の減少に寄与する可能性があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、転倒の引き金となる要因を明らかにし、新たな転倒リスク評価を構築するための重要な知見の提供につながるものである。医療や介護領域の専門職者は日々の臨床現場において転倒ヒヤリハットの有無や原因を評価し、効果的なリスク管理や予防的介入を行うことが可能となる。このようなアプローチは、高齢者や身体障害を持つ人々の転倒リスクを大幅に低減させ、高齢者の生活の質の向上に寄与する可能性がある。さらに、これにより医療費の節約や、転倒による重篤な傷害や死亡のリスクの低減につながる可能性期待される。
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