研究課題/領域番号 |
19K19724
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 群馬大学 (2020-2021) 吉備国際大学 (2019) |
研究代表者 |
平尾 一樹 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70568401)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 閾値下うつ病 / アプリケーション / 閾値下うつ / スマートフォン / うつ病 / メンタルヘルス |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、閾値下うつ病(StD)のためのスマートフォンアプリケーション(アプリ)を開発した。さらに、我々は、このアプリを用いた介入の実行可能性および予備的有効性に関する研究を実施した結果、アプリの改良とランダム化比較試験(RCT)の実施が必要であることを見いだした。 これらの成果をふまえ、本研究課題では、アプリの改良(研究1)、アプリの介入時間および頻度の同定(研究2)、改良したアプリを用いたStDに対するRCT(研究3)を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究課題の目的は、閾値下うつ病のためのスマートフォンアプリケーション(アプリ)を改良し、ランダム化比較試験によりその効果を明らかにすることであった。その結果、このアプリによる介入は、閾値下うつ病の人々の抑うつ症状を軽減できる可能性が示唆された。さらに、閾値下うつ病の中心的な症状の1つである抑うつ気分を即時に改善できるかどうかをランダム化比較試験にて検討した。その結果、このアプリによる介入は、閾値下うつ病の人々の抑うつ気分の即時的な改善に有効である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大うつ病性障害発症(MDD)の重要な危険因子である閾値下うつ病(StD)の人々は汚名や恥ずかしさ、偏見から必要な保健医療サービスを利用していないため、アプリを利用した介入はこれらの問題に対処できる可能性がある。アプリの利点は、安価または無料のアプリが多く存在し、ユーザーにとって手軽で負担が少ない点である。そのため、アプリは対面式の介入を利用できない人々にアプローチでき、グローバルで費用対効果が高い介入を提供できる可能性がある。事実、本研究課題によりこのアプリ介入がStDの人々の抑うつ症状を改善することが示唆された。今後は、このアプリが将来のMDDの発症を予防するかどうかを調査する必要がある。
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