研究課題/領域番号 |
19K19728
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 富山県立大学 (2022-2023) 北海道大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
大西 竜太 富山県立大学, 看護学部, 講師 (20824717)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 育児 / 向き合う / デジタルネイティブ / 母親 / 向き合い方 / 子育て / インターネット / 尺度 / デジタルネイティブ世代 / 養育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、デジタル技術に青少年期から本格的に接した世代である“デジタルネイティブ世代”に着目し、育児に対する向き合い方を測定するための尺度を開発する。また、育児への向き合い方の関連要因を検証し、デジタルネイティブ世代だからこそ必要かつ有効な育児支援を検討する。 研究方法は、まず、母親と父親へのインタビュー調査から質的研究により尺度の理論的枠組みを構築する。次に、尺度原案を作成し、予備調査を経た後、自治体の乳幼児健診受診者を対象に質問紙調査を実施して尺度を開発する。その後、育児への向き合い方の関連要因を検証する。
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研究実績の概要 |
2023年度は基礎研究における研究成果の公表に専念した。その結果、2本の論文が掲載され、1本の論文が査読プロセスを経て掲載決定間近の状況である。一方、尺度開発に向けたプレ調査の実施には至れず、尺度開発が滞っている。育児への向き合い方の概念には多様性が伴い、整理の困難が生じている。アイテムプールを作成したものの、その前段で行った育児への向き合い方への概念の測定可能性を検討した結果、再検討が必要だと判断した。今一度、32名の質的データの分析を深め、育児への向き合い方の概念を整理しなおす必要性が明確になった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
育児への向き合い方の概念を測定する手法に問題が生じ、尺度開発以前の基礎調査に時間を要している。本研究がとらえようとしている概念は極めてニュアンス的な要素を含むため、量的な測定尺度の開発の可能性を含めて再検討が必要である。 また、研究者は新たに開設された公衆衛生看護学専攻の教育を担当したことで、通常量を超えたエフォートを教育業務で要した。
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今後の研究の推進方策 |
インタビューデータの再分析を行い、育児への向き合い方の概念の精査を行う。また、尺度化の可能性について再検討し、本研究課題のゴール設定を再検討する。尺度開発と理論的な整理のいずれが社会実装に向けて意義があるのかを検討し、実社会にとって意義があるゴールを検討する。
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