研究課題/領域番号 |
19K19731
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 広島大学 (2023) 東京大学 (2019) |
研究代表者 |
寺本 千恵 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (00801929)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 多職種連携 / 救急要請 / 救急外来 / 帰宅患者 / 地域在住患者 / 継続的支援 / 特徴 / 帰宅支援 / 地域連携 / 地域包括ケアシステム / 情報提供 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、救急外来の受診後に帰宅する患者(以下、救急帰宅患者)に着目し、救急外来からの帰宅時及びその後の救急・地域の関係職が実施する予定外の救急再受診等を予防するための地域連携支援について検討するために、[1]文献検討、[2]インタビュー調査、[3]救急・地域の関係職との検討会での地域連携プログラムを開発、[4]事前-事後比較研究によるプログラムの効果検証及び評価を行うこととする。本研究は、救急帰宅患者・家族のリテラシー/満足度の向上、及び急性期―地域間の情報提供等の地域全体で支える体制づくりを目指しており、さらには、制度の作成、地域包括ケアシステムの充実への寄与につながることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、1)文献レビューによって救急帰宅患者への帰宅時/後の支援方法(救急外来受診時のスクリーニング/アセスメント、帰宅時での教育、帰宅後のフォローアップ)について明らかにし、2)救急・地域の関係職などの多職種の救急帰宅患者への支援を検討し、3)救急帰宅患者だけでなく、救急医療サービス利用後に自宅で過ごす患者に対しても視野を広げ、救急要請後に搬送されなかった(不搬送)事例における救急隊の活動種類別の患者の特徴を明らかにした。不搬送事例は、死亡、傷病者なし、拒否、緊急性なし、誤報・いたずらであった。今後も、救急医療サービス利用後の患者への救急・地域の関係職の連携支援について研究を継続する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、地域に住む救急医療サービス利用患者の、患者・家族のリテラシー/満足度の向上、及び急性期―地域間の情報提供等の地域全体で支える体制づくりを目指した。今後は、患者・家族が地域で安心して生活できる支援体制を構築し、帰宅後の患者や地域で生活する人の不必要な救急車要請や頻回な救急外来受診を減少させ、最終的には医療費の削減へとつながるよう研究を継続させる必要がある。それにより、また、地域住民の救急車及び救急外来の適切な利用により、救急医療現場側はより多くの重症患者への対応が可能になると考えられる。
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