研究課題/領域番号 |
19K19740
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20584337)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 在宅療養者 / 多職種 / 褥瘡 / 訪問看護 / 多職種連携 / アセスメント / 難治性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、以下の4つの研究目標の達成に向けて実施される。 研究目標1:在宅療養者における難治性褥瘡の要因の特徴を明らかにする。 研究目標2:難治性褥瘡への多職種褥瘡ケアに向けた、訪問看護師のアセスメントおよびケアのマネジメント内容を明らかにする。 研究目標3:「難治性褥瘡に対する多職種在宅褥瘡ケアに向けたアセスメントツール」(案) を作成、多職種によるグループ討議にて内容を洗練化する。 研究目標4:訪問看護師が、難治性褥瘡を保有する在宅療養者に対し、アセスメントツール (案)を実際に用いた結果より評価し、最終案を作成する。
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研究成果の概要 |
本研究において、在宅療養者における難治性褥瘡の要因、および、難治性褥瘡への多職種褥瘡ケアに向けた、訪問看護師のアセスメントおよびケアのマネジメント内容が明らかになった。在宅療養者における難治性褥瘡の要因には、患者側およびケア提供側の要因があった。患者側の要因として、高齢者に多い慢性疾患を有し低栄養で貧血の状態である、失禁および活動性の低下を有しているなどがあった。ケア提供者側の要因として、高齢在宅褥瘡患者への体圧分散ケアの困難さなどがあった。多職種での在宅褥瘡ケア内容には、訪問看護師による全身状態の管理および局所ケアの実施、リハビリテーション専門職によるポジショニング方法の考案などがあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実施した高知県下の在宅褥瘡患者の実態調査から、Stage3 以上の深い褥瘡が多く発生しており、その中には、治癒遅延や再発というような難治性の褥瘡が存在していることが明らかとなった。褥瘡発生後の管理には、発生後ケア(除圧ケア、スキンケア、患者教育、運動療法・物理療法)、発生後の全身管理、外用薬やドレッシング材の貼布という保存的治療が必要である。褥瘡発生後の管理において、本研究で得られた知見をいかし、効果的な多職種在宅褥瘡ケアを提供できるようマネジメントしていく必要がある。
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