研究課題/領域番号 |
19K19743
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
田場 真由美 名桜大学, 健康科学部, 教授 (90326512)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 8050 / へき地 / ソーシャル・キャピタル / 見守り支援 / 保健師 / 精神疾患 / 地域づくり / アルコール依存症 / 大人の引きこもり / 地域共生社会 / ソーシャルキャピタル / 大人のひきこもり / 家庭訪問 |
研究開始時の研究の概要 |
対象のへき地地域は過疎化が進み、2016年の高齢化率は30.0%以上で一人一人が重要なマンパワーである。日常的または、活発な地域伝統行事での飲酒が頻繁にみられ、高齢な親と未就労の独身の子どもが同居している世帯(以下「8050」と表現)の生活・健康の問題は根深い課題がある。国の「8050」の生活困窮者自立支援制度との連携を強化や訪問支援等の取組を含めた手厚い支援は、へき地においてはマンパワー不足で対応困難が予測される。そのため、対象地域の「8050」を行政保健師と共に全戸訪問をし、その事例の分析検討を重ね、住民と行政と大学との協働でのSCを活かした地域共生社会の介入モデル開発が目的である。
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研究成果の概要 |
本研究は、へき地の「8050」世帯の希望や健康問題、今後の希望等の実態を把握し、支援について検討していくことを目的に実施した。 保健師のインタビューからへき地の「8050」世帯支援の検討を実施した。その特徴は、50代は精神障害者または知的障害者であり、母親は生活の質を心配し行政に相談をしたが、サービス活用に時間を要しために親の入院、入所後から行政支援が開始するケースが多かった。「8050」世帯支援は、定期的に保健師、福祉職、区長等の情報交換と支援会議等を実施と見守りを継続していた。今後は本データを基に親の健在時から「8050」世帯を含む地域で見守りをするモデルと評価方法を検討する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の少子高齢社会では「地域包括ケアシステム」や「地域創生」が重視されている。本研究では、へき地の「8050」世帯が行政につながったのはやはり、健康の悪化であり、親の入院、50代の方の病状悪化で事例として把握となっていた。へき地のおける「8050」世帯の親亡き後の生活を維持するためには、残された独居生活に課題があると判断された障害者に対して保健師は「受け入れ」「見守る」「他機関や地域の区長らと相談しあう」の支援を実施していた。このようなつながりを活用した見守り支援を継続することで、残された50歳の方は自立や兄弟に引き取られ生活をしており、地域や家族のつながりが重要であることが示唆された。
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