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訪問看護ステーション内外での事故・インシデント報告・共有システムの開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K19746
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山本 なつ紀  慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教(有期・研究奨励) (80835851)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード訪問看護 / 患者安全 / インシデントレポートシステム / 心理的安全性 / 在宅看護 / 医療安全/患者安全 / 組織学習 / インシデントレポート / インシデント報告システム / 看護管理 / インシデント報告
研究開始時の研究の概要

医療の場が、病院等の医療機関から在宅へと拡大していくのに伴い、医療の安全も、在宅へ対象を拡大する必要がある。組織が安全を実現するためには、事故・インシデントなどの失敗から学ぶための、組織学習を行うことが重要である。特に、医療や看護など、業務上の失敗が致命的な結果となり得る組織では、他組織の失敗から間接的に学ぶ代理学習が不可欠である。しかし、訪問看護領域には、代理学習の機会を得るための社会システムが存在しない。本研究では、訪問看護師を対象に、オンラインで事故等を報告・共有できるシステムを開発する。これにより、安全に関する代理学習の機会の付与が、訪問看護の安全管理方略へ与える効果を比較検証する。

研究成果の概要

1)プロトタイプシステムの試用後のインタビューより、場所を問わずアクセス可能で選択式項目が主であることから報告が簡便にできる、などの意見があった。一方で、事故等の詳細把握のためには、事例概要部分(記述式)の質が一定程度担保されてる必要があり、記述部分の内容の質担保を求める意見があった。
2)スタッフの心理的安全性が高い訪看STほど、定期的に再発予防策の検討が行われる傾向(p=0.057)が示された。一方で、定期的な再発予防策の検討を行っている訪看STは20.5%、「事故等の発生後に検討した再発予防策」への代理学習ニーズが高かった(78.2%)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

1)施設横断的なシステム試用から、オンラインでの報告形態、選択式の報告項目などの利便性・妥当性が示唆されるとともに、記述内容の質の担保に関する課題が明確化された。
2)国内で初めて、看護師の心理的安全性が高い訪看STほど、定期的に事後検討が検討される傾向が示された。また定期的な事後検討を行う訪看STは限定的であり、他訪看STが検討した再発予防策への代理学習ニーズが高いことから、訪看ST内での事故等の情報活用が不十分である可能性が示唆された。より実効性の高いシステムのために、事故等からどのように組織学習が展開されたかの実践事例や実践手引きに関する参照機能の実装の重要性が示された。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Change in communication among homecare nurses during the COVID-19 pandemic: comparison between managers and staff2023

    • 著者名/発表者名
      Natsuki Yamamoto-Takiguchi, Satoko Nagata
    • 学会等名
      26th East Asia Forum of Nursing Scholars: EAFONS 2023
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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