研究課題/領域番号 |
19K19751
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 姫路大学 (2021-2023) 山陽学園大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
中木 里実 姫路大学, 看護学部, 教授 (40552112)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アドバンス・ケア・プランニング / 病棟看護師 / 訪問看護師 / 課題 / 普及 / 終末期 / 意思決定 / ACP |
研究開始時の研究の概要 |
穏やかな最期を支援することが医療者とくに看護に求められている。本研究では、死にゆく過程における意思決定を支援するための方法としてACP(Advance Care Planning)に着目した。医療の発展と生活水準の向上により長寿化が進んだ現代社会において、療養者はどのように人生を生きそして終えることを望んでいるのか、療養者の人生を最期まで支える医療ケアとはどのようなものなのか改めて問い直す。療養者の意思が十分に尊重されていない医療ケアの現状に目を向けて実態を明らかにしていく。日本文化に適したACPとはどのようなものか、具体的な方法とはどのようなものかなのかを考え普及に向けた課題を明らかにする。
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研究成果の概要 |
看護師による終末期患者と家族に対するAdvance Care Planning(以下ACP)の実施の実態把握及び、病棟看護師・訪問看護師がACPを行う過程での認識の相違把握することによりACP普及に向けての課題を明らかにした。病棟では緩和ケア以外の一般・急性期看護対応が負担となりACPの研修時間が取れず理解が不十分であり、ACP理解のための教育機会が少ない可能性が示唆された。一方で訪問看護師はその場で他の医療職と連携していく機会が少ないことでサポートが少なく実践が困難になっている可能性があった。病院あるいは在宅等どこで最期を迎えるかの選択の自由度を高めるために連携方法の検討も課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ACPに関して医療チームでの検討会等を行い看護師の準備状況を整えること,医師等の多職種医療チームとの協力体制を整えることによりACPに積極的な姿勢で関わることができる可能性がしめされた。さらに所属している組織の取り組みが各々の看護師に影響することが明らかとなり所属組織の各看護師への必要な支援内容について具体的に示すことができた。また訪問看護師と病棟看護師の連携の不備等の課題があることも明らかとなった。これらの課題が明確となったことで今後の普及に対する方向性について示唆が得られたと考えられる。この点において社会的意義があると考えら
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