研究課題/領域番号 |
19K19754
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
瀬在 泉 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (40736956)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 動機づけ面接 / 行動変容面接技術 / 依存症 / 禁煙支援 / 行動変容 / 依存行動 / 看護職 / 動機付け面接 / 保健師 / 動機づけ面接法 / 依存症予備軍 |
研究開始時の研究の概要 |
あらゆる世代の健康課題に対応する保健師は、様々な依存症に対しその兆候をキャッチし、早期介入できうる重要な職種である。保健師に依存物質(行為)別に依ることのない汎用性の高い行動変容面接技術があれば、依存傾向の増長を食い止めることができる。 本研究は、①保健師が必要とする依存症予備軍への行動変容面接技術の内容を明らかにする、②「動機づけ面接法」を基本とした保健師のための依存症予備軍共通の行動変容面接技術の教育プログラムを開発し、③教育プログラムの実施と効果検証を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、保健師をはじめとする看護職に対して、依存症予備軍への行動変容面接技術のプログラムを開発実施し、その効果検証を行った。動機づけ面接を基本とした面接技法は知識や態度の変容も必要であるが、自己効力感の向上も欠かせないものであること、特に無関心期の準備段階の方に対応する際、声掛けや行動変容の兆し発言を見つけるために効果的である可能性が見いだせた。保健師が動機づけ面接を基本とした技法をぶことで有用と感じていることは、「相談者の両価性を引き出せる」「自分の価値観や思いを押し付けず相談者の望む姿を実現できる」「対話の深さをを意識して面接できる」等の感想を得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
飲酒・喫煙をはじめとして、ギャンブルやゲーム、処方薬など様々な依存行動による心身の健康影響は看過できない。これまで看護職による依存症全般に対する行動変容面接技術に関するプログラムとしては、国外において、"5A"(喫煙)、"SBIRT"(飲酒)、"Motivational interviewing"(共通)を柱としたスキルトレーニングについて検証されているが、「喫煙・飲酒」に対するアプロ―チが主である。動機づけ面接を基本とした面接は依存症全般に対する汎用性が高く、必要な情報提供をはじめ他の介入の導入にもつなげやすい。本研究は看護職の日常的な支援のスキル向上に寄与することが期待できる。
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