研究課題/領域番号 |
19K19759
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 (2021-2022) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
野口 麻衣子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 准教授 (60734530)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 在宅看護 / 訪問看護 / 専門性の高い看護 / 症状マネジメント / 褥瘡 / 緩和ケア / 効果検証 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、専門性の高い看護師による、症状マネジメント困難事例に関する訪問看護師への支援の効果を検証すると共に、訪問看護師が専門性の高い看護師を探索し相談可能なシステムの開発・試行・評価を通してシステムの普及方法について検討することを目的とする。 本研究の特徴は、在宅療養者において特に有病率の高い褥瘡・疼痛に着目して、その症状マネジメント困難事例に対する訪問看護師への支援の効果を、非ランダム化較試験にて実証的に検証することである。また、専門性の高い看護師の症状マネジメント支援をあらゆる在宅療養の場に発展させていくための相談システムを開発し、その普及方法も検討し、社会への実装を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、専門性の高い看護師による、症状マネジメント困難事例に関する訪問看護師への支援の効果を検証すると共に、訪問看護師が専門性の高い看護師へ支援依頼が出来る相談システムの開発を行い、その試行・評価を通してシステムの普及方法を検討することを目的としている。今年度は、研究1:専門性の高い看護師による、症状マネジメント困難事例に関する訪問看護師への支援の効果を明らかにする、研究2:訪問看護師が専門性の高い看護師へ支援の依頼が出来る相談システムの開発・試行を行い、普及方法を検討するの2段階で研究を行う。 令和4年度は、研究2の相談システムの開発・試行を行った。具体的には、1事例に関して1か月ごとの相談を計3回実施、相談システムの設計し、11事例の相談を行った。そのうち、個別事例の相談である9事例を分析対象とした。 対象者の属性は、平均年齢37.6歳、全員女性、訪問看護経験年数は5年未満が4名、5年以上19年未満が3名、20年以上が2名だった。相談内容は、褥瘡関連6件、ストマ関連2件、腎瘻管理1件に関してはWOC認定看護師との相談を設定し、意思決定支援1件についてはがん看護専門看護師への相談を設定した。 相談回数は1事例につき3回実施し、相談時間の平均は1回目43.0分、2回目28.3分、3回目23.6分であった。9名中8名が相談前の症状が改善されたと回答した。不変と回答された1例は、意思決定支援の相談であった。看取り間近のご本人及びご家族の調整について、相談を行ったが、現状の意思決定支援内容が適切であろう、ということで、訪問看護師による関わりに大きな変化がなく、ご本人・ご家族もお看取り間近ではあるが看取りの現状を受け入れられていない状況が変わらなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響により、調査が中断し、相談システム開発が遅れていた。しかし、COVID-19の影響が少なくなってきたため、今年度から相談システムを開発し、試行を実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度実施している相談事例のデータを分析し、効果検証を行う予定である。また、本試行を踏まえ、相談システムの今後の普及方法についても検討する予定である。
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