研究課題/領域番号 |
19K19760
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
湯本 淑江 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (00755184)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 認知症 / 終末期ケア / 苦痛 / 尺度開発 / 終末期 / ケアに関連する苦痛 / 尺度項目開発 / 症状マネジメント / 尺度 / 指標 / 長期介護施設 |
研究開始時の研究の概要 |
終末期の症状マネジメントが適切に行われることで患者のQOLのみならず、その療養を支える家族のQOL向上も期待される。本研究では申請者が策定した尺度「認知症看取りにおける症状マネジメント尺度」について活用に向けた信頼性・妥当性の検証を行う。尺度項目案は海外の既存の症状マネジメント尺度で述べられてきた苦痛症状に国内の高齢者施設でのインタビューの知見で得られた症状が加わった。このためSMS-MDは日本の終末期ケアによく適応すると予測される。尺度の日常的活用を通じ認知症高齢者の終末期の安寧の担保に加え、現場の看護職・介護職が認知症終末期における症状マネジメントのスキルを高めていくことが期待される。
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研究成果の概要 |
本課題は認知症看取りにおける症状マネジメント尺度について、活用に向けた信頼性・妥当性の検証を行うものである。2020年より続くCOVID-19パンデミックにより進捗や研究方法の変更を与儀なくされたものの、①認知症終末期の苦痛状態として抽出した内容の分析一致度の確認による精度向上、②高齢者施設での終末期経験を豊富にもつ医療職への項目案ヒアリングによる内容的妥当性の確認、③信頼性・妥当性確認のための特別養護老人ホーム(都道府県別に層化無差別抽出した2500件を対象)を対象とし郵送調査を行った。信頼性・妥当性の結果は分析中であるが、経過で得られた結果について国際学会での公表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症終末期おける苦痛状態は「ケアによって引き起こされている症状・状態」と「終末期の経過として出現する症状・状態」の大きく2つの状況のものが38項目あることが明らかとなった。専門家へのヒアリングにより、38項目のうち36項目が妥当なものであると確認された。中でも「ケアによって引き起こされている症状・状態」は、既存の尺度にはない項目となっている。尺度の信頼性、妥当性については現在確認中であるが、日本の認知症終末期像に沿った項目内容となっており、活用が期待される。
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