研究課題/領域番号 |
19K19764
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
中村 円 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10737505)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 意思決定支援 / 看護 / アドバンス・ケア・プランニング / エンドオブライフケア / 意思表明支援 / 意思決定 / エンド・オブ・ライフケア / 高齢者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は看護師が行う意思決定支援やACPの実践の構造を明らかにし、高齢者本人および家族と看護師の協働による意思決定支援モデルの構築を目的とする。 近年のわが国では、最期まで自分らしく生きるための実践としてACPが注目され、本人の意思を尊重した意思決定が重要視されている。しかし、ACPによって繰り返し話し合うプロセスの重要性は言われているものの、本人や家族の選好や希望を傾聴し、意思の表出を促し、支持するための具体的なアプローチや看護支援の構造は明らかにされていない。したがって、意思決定支援やACPの具体的な実践を構造化し、高齢者本人から表出された意思に基づいた意思決定支援のあり方の検討を目指す。
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研究実績の概要 |
2022年度は、2021年度に実施した高齢者へのインタビュー調査のデータをまとめ、分析を行った。 14名の対象者から収集したデータを分析した結果、高齢者が自分らしい生活を継続するためのACPの実践には、高齢者が自分の健康状態や価値・信念、周囲の人々との関係性とバランスを取りながら自分の暮らしを安定させるための選択と決定ができるように支援する必要があることが見出された。この結果は、インタビュー調査により抽出された213コードを、46サブカテゴリーから10カテゴリーに集約したもので構成された。 本研究により、高齢者の生活における意思決定では、疾患や老いに起因する身体機能の変化により、これまでと同じように暮らす難しさを経験し、葛藤や試行を経て、自分の暮らしを継続させようと模索する中で選択や決定をしていると考えられた。これらの結果をふまえて、2023年度には高齢者のACPを支援するための看護実践について検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、2021年度に行ったデータ収集の分析を進めた。当初予定していた看護師へのインタビュー調査は、時間の確保や感染状況の観点から対象者のリクルートが難渋したことから実施を見送った。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の推進方策として、昨年度に実施したデータ分析の結果にもとづき、高齢者のACPを推進するための看護実践について検討する。その成果をまとめ、論文執筆と英文雑誌への投稿を予定する。
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