研究課題/領域番号 |
19K19766
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
今野 浩之 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60573904)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 精神障がい者 / リカバリー / 地域 / リカバリ― |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、地域の共通性や相違性、強みや特色に着目しながら、社会資源が限定的な地域における精神障がい者のリカバリーを促進する支援モデルの検討を行う。 研究の第1段階として社会資源が限られた地域における精神障がい者への支援に関する文献検討を行う。第2段階は社会資源が限定的な数ヵ所の町村を対象としてフィールド調査および精神障がい者支援に携わる者へのインタビュー調査を実施する。最終段階では、第1段階と第2段階の研究結果をもとに地域間での精神障がい者支援の比較検討を実施する。
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研究実績の概要 |
令和3年度から実施された「重層的支援体制整備事業」の制度設計による支援そのもの拡充体制、これまで研究者が実施してきた既存資料による情報収集と文献検討から、本研究における研究計画の見直しが必要とされた。令和5年5月にC0VI-19が感染症法上の位置付けが5類感染症に移行されたが、最終年度となる本年度においても研究対象が所属する施設等に対する感染症対策は継続されていたため、研究対象者の選定と調査方法等の研究手法そのものの修正が必要となった。 2019年度から最終年度までの研究期間中に、統合失調症を持つ者の回復の経験について論文化した。既存の概念について再考することに着目しており、精神障がいがある者の回復の経験を現象学的な視点で示した。この結果は、統合失調症を持つ者の回復の現状を把握するための新たな指標として活用できる可能性がある。また、支援する側の回復の視点を常に意識することの重要性も示すことが出来た。 研究期間中はCOVID-19による影響が非常に大きく、当初計画していた予定が思うように実施できなかった。現在も研究設計の見直しを含め、地域で生活を継続する統合失調症を持つ者に対する支援モデルの構築へ向け継続的に研究を遂行していく予定である。また、本研究の期間中、社会や他者との関係性が希薄になるというコロナ禍における特有の課題が新たに発生した。コロナ禍を経て生活様式が大きく変化したことは事実であり、今現在もその影響は残存している。コロナ禍に生じた課題についても整理を行い今後研究を継続する。
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