研究課題/領域番号 |
19K19768
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 湘南医療大学 (2022-2023) 横浜市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
碓井 瑠衣 湘南医療大学, 臨床医学研究所, 客員研究員 (80805549)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肥満 / コートジボワール / ヘルスリテラシー / 非感染性疾患 / 西アフリカ / 商人 / NCDs / 市場 / 高血圧 |
研究開始時の研究の概要 |
世界の死因第一位である非感染性疾患(以下NCDs)は西アフリカのコートジボワールにおいても死因の31%を占め、特に要因となる高血圧・肥満は成人期の深刻な健康課題である。NCDs予防には、主要因である高血圧と肥満に関する住民の知識・意識・行動と共に、セルフケアのためのヘルスリテラシーを把握した上でレベルに応じた対策が求められる。本研究は同国最大都市アビジャンにおける効果的な健康教育プログラム開発を最終目標とし、研究期間内に住民へのアンケート調査からヘルスリテラシーと高血圧・肥満に関する知識・意識・行動の実態について明らかにすると共に、アビジャンにおける効果的な健康教育プログラムの仮案を作成する。
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研究成果の概要 |
コートジボワール国アビジャンの市場商人の肥満とヘルスリテラシーの実態を明らかにすることを目的とし、A市場にて悉皆調査を行った。調査では身長・体重測定、および体重に対する認識、体重管理のための行動について質問した。またヘルスリテラシーの測定は、Health Literacy Questionnaire(以下HLQ)を使用した。 結果は対象市場の女性商人823人中、肥満者は30%であり、そのうち体重を過小評価している者は82%であった。肥満であることとHLQの9領域のうち2領域が関連していることが示された。また肥満者は正しい体重認識がないこと、食事を3回以上/日摂取していないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、アビジャン商人の肥満の現状およびヘルスリテラシー(HLQ)の2領域との関連を明らかにし、肥満と体重認識と食事習慣との関連を再確認したことにある。社会的意義としては、本研究成果はアビジャンにおける肥満対策、延いては非感染性疾患対策へ知見の提供をすることができる。特に市場商人は同国の働く女性の半数を占めることから、女性の健康増進プログラムを検討する際の貢献が期待できる。
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