研究課題/領域番号 |
19K19784
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58080:高齢者看護学および地域看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
須藤 恭子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国際医療協力局, 看護師 (80458976)
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研究期間 (年度) |
2021-03-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | コミュニティナース / 高齢者保健政策 / タイ / Community Nurse / UHC / 地域包括ケアシステム / ヘルスプロモーション / ヘルスボランティア育成 / 患者家族教育 / Comunity nurse |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、タイ高齢者保健政策におけるCommunity Nurse(CN)の役割を明確にし、CNの活動と地域高齢者の健康との関連を明らかにすることを目的とする。 まず、先行研究で明らかとなったタイ高齢者保健政策実践の促進因子の因子構造を明らかにし、サービス提供者の役割と他因子との関連を明らかにする。次に、県、郡、タンボムの医療従事者を対象に高齢者保健医療サービスの実践状況等を職種間で比較し、CNの役割を明確化する。最後に、CNの役割と一時点の地域高齢者の健康状態との関連をみる。 本研究は、高齢者保健政策分野における日本とタイの相互協力に貢献することが期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は、タイ高齢者保健政策におけるCommunity Nurse(CN)の役割を明確にし、CNの活動と地域高齢者の健康との関連を明らかにすることを目的とする。タイの高齢者保健政策もプライマリヘルスケアを継続しつつ保健システムを強化したCommunity-basedで実践されている。看護職は身近な専門職として地域で住民の健康を支える役割が大きい。そこで、特にプライマリヘルスケアですでに成功を収めてきたタイのCNが高齢者保健政策において果たす役割及び活動効果に着目した。 2023年度はすでに収集したCNの役割がタイ高齢者保健政策の促進要因であることを明らかにするインテビューデータを分析しなおし、タイCNが高齢者保健政策の実践において担う役割を明らかにした。タイCNの役割は、「Bridge to the community」、「Support community groups」、「Coordination inside and outside of the hospital, Coordination with the community」、「Collaboration with health volunteer」、「Budget arrangement」、 「Medical treatment」、「Conduct health promotion activities」、「Service delivery by the hospital」、「Support caregivers」、「Monitoring and evaluation」であった。これらの役割は、医療者としての専門性だけでなく、ケアギバーの教育や資金調達運用等多岐にわたり、相互補完的に実践されていた。特に、病院とコミュニティ及び省庁組織間の連携や協力を促進する役割がCNの特徴であること分かった。 結果は論文としてまとめて投稿し査読中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナの影響で調査を実施することができなかった。また、コロナにより制限及び延期されていた本研究以外の研究活動等が再開されたり修正が必要となったことにより、本研究へのエフォートを割くことが困難となった。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査により明らかとなっているタイのコミュニティナース(CN)の役割をもとに質問票を作成し、高齢者の健康アウトカムに影響する因子を明らかにする。研究の遅れから計画修正が必要であるが、質問票調査は元計画から研究対象を限定する等修正し、今年度内に実施する。結果を分析し、公表する。
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