研究課題/領域番号 |
19K19785
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 ちひろ 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (70757468)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 脳卒中モデル / 運動麻痺 / リハビリテーション / 脳可塑性 / GABA / KCC2 / 脳梗塞 / 脳出血 / 脳卒中 / 脳出血モデル / 脳梗塞モデル / 神経細胞新生 / 運動 / 脳卒中モデルラット / 作業療法 / 感覚刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、リハビリテーションが運動機能回復へ及ぼす影響を行動学的ならびに脳機能の側面から併せて評価することにより、神経科学的根拠に基づいた有効な運動麻痺治療法の開発ならびに脳可塑性のメカニズム解明を目指す。 さらに、電気生理学的手法や形態学的手法を用いて脳可塑性をネットワーク再構築と神経新生の両側面から検証し、さらにGABA作用反転の影響という新しい視点からメカニズム解明を目指す。
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研究成果の概要 |
脳卒中後の運動麻痺には運動療法が効果的だが,その作用機序は未解明である.脳可塑性の全貌を目指して本研究では,脳内抑制物質であるGABAが発達期や障害時においてはKCC2の働きを介して興奮性に作用する仕組みに着目し,脳卒中モデル動物を用いて運動療法の効果ならびにKCC2の変動を解析した.その結果,機能回復は運動療法により促進されるが,治療成績は運動様式に大きく左右された.また,病巣周辺におけるKCC2は脳出血発症後に著しく減少し,経過とともに回復した.以上の結果より,病態に応じた適切な治療種目の選択が機能回復の予後を大きく左右すること,機能回復の課程にはKCC2変動が関与する可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果,脳卒中後に生じた運動機能の回復は運動療法により促進されるが,治療成績は運動様式に大きく左右されることが確認できた.さらに,脳出血巣の周辺組織においては発症直後からKCC2が著しく減少し,経過とともに回復することが明らかとなった. 以上の結果より,病態に応じた適切な治療種目の選択が機能回復の予後を大きく左右すること,機能回復の課程にはKCC2変動を通したGABA作用の転換が脳内ネットワークの再構築に関与する可能性が示唆された.本成果は未だ乏しい脳卒中後リハビリテーションの神経科学的根拠の提言につながるものと考えられる.
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