研究課題/領域番号 |
19K19790
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
菊池 ゆひ 金沢大学, 保健学系, 助教 (00749137)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 予測 / 認知機能 / 統合失調症 / 運動制御 / 小脳 / 運動学習 / 加速度 / 運動機能 / 社会機能 |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症の障害の1つに認知機能障害がある。この機能は社会生活に重要だが,なぜ,どのように起こるかは明らかでない。効果的なリハビリテーションには,障害の原因や回複するか否かの判断が必要だが,その方法も確立されていない。 この障害を調べる方法の1つに予測を用いた運動課題がある。予測は,“コップを持つ”など生活の様々な場面で使われる。この課題では,健常者は発達や加齢による違いが,統合失調症者は予測の障害があることがわかった. 本研究は,予測に基づく認知・運動機能の発達と加齢に伴う変化,さらに統合失調症者の予測の障害と社会生活との関連性を検討し,予測に着目した認知・運動機能の評価法の構築を目指す。
|
研究成果の概要 |
統合失調症者の地域生活継続には認知機能が重要とされる。今回、「予測に基づく重りの負荷課題」を用い、統合失調症者の「予測の障害」と認知・社会機能との関連性の検討、および予測の障害の簡便な測定方法について検討した。その結果、(1)予測と認知機能との関連性について、統合失調症者では手の動きが小さい(予測の障害)ほど、発症後の認知機能の低下が大きいことが示唆された。(2)従来の装置での測定と同様に携帯内蔵センサでも「予測の障害」を評価できることを確認し、解析の自動化も可能となった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は認知・運動機能の評価方法として「予測」に着目し,統合失調症の予測の障害と認知・社会機能との関連性を検討した結果、統合失調症者の予測の障害と発症後の認知機能低下との関連性が示唆された。また、評価方法として、特別な装置を用いず、携帯内蔵のセンサとアプリで実施する方法を確立した。よって、今後はこの測定方法を用いることにより、統合失調症患者に限らず、高齢者など様々な対象者の予測の障害と認知機能について検討することが可能となる。
|