研究課題/領域番号 |
19K19800
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
塩崎 智之 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70812668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 前庭リハビリテーション / 前庭脊髄路興奮性 / めまい / 身体活動量 / 直流前庭電気刺激 / H反射 / 前庭脊髄反射 / 前庭動眼反射 / めまい平衡リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
めまい平衡障害に対する治療法の一つとしてめまい平衡リハビリテーションが注目されつつある。しかし本邦において、質の高いエビデンスに基づいためまい平衡リハビリテーションの確立とその実践には未だ至っていない。その原因の一つとしてめまい平衡リハビリテーションの評価が客観的かつ定量的に行われていないことがあげられる。本研究の目的は,1)客観的で定量的なめまい平衡リハビリテーションの評価方法の確立,2)現在本邦で施行されているめまい平衡リハビリテーションのエビデンスの構築,3)疾患、病態別めまい平衡リハビリテーションの効果の検討である。
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研究成果の概要 |
私たちは前庭リハビリテーションの効果を日本で初めてランダム化比較試験を用いて検証した。理学療法士が実施する前庭リハビリテーションが医師のみで行う生活指導、運動指導と比較して主観的なめまい感及び日常生活の活動量を増大させることを示した。また、前庭脊髄路興奮性の評価の適切な測定方法を示し、検査の信頼性を確認した。その方法を用いて健常者を対象に動的バランス課題によって前庭脊髄路の興奮性に変化があるかを検証した。全例で前庭脊髄路の興奮性は高まらなかったが、前庭脊髄路の興奮性が高まるほど姿勢制御能力の即時的な改善がみられた。これからめまい患者への応用を行っていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本でのエビデンスが少ない前庭リハビリテーションの効果を示し、今後国内における治療の一般化に重要な知見を示した。また、主観的な評価が中心である前庭リハビリテーションの効果判定に身体活動量や前庭脊髄路興奮性の評価を実施したことは学術的な意義が高いと考える。
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