研究課題/領域番号 |
19K19802
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
飯田 修平 帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (10749211)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ロボット型長下肢装具 / ロボット型短下肢装具 / 脳卒中片麻痺 / 表面脳血流動態 / 片脚・局所型歩行支援ロボット / 機能的近赤外分光法 / 脳波 / ランダム化比較試験 / 前向き探索的比較研究 / 腰部装着型ロボット / 単脚・局所型歩行支援ロボット / 脳卒中片麻痺者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、単脚・局所型歩行支援ロボットの臨床的介入効果と神経学的側面からの検討を行う。具体的には、以下の3つの内容で構成する。 第1研究は、脳卒中片麻痺患者を対象に、ロボット型長下肢装具、ロボット型短下肢装具の各々のランダム化比較試験を実施する。 第2研究では、脳卒中後遺症者を対象に上記ロボット使用での歩行時の脳活動を測定する。脳機能の測定には、携帯型機能的近赤外分光法装置を使用する。 第3研究では、本邦で市場化されている単脚・局所タイプの歩行支援型ロボットについて、システマティックレビューと様々な機器を使用した症例検討を行い、機器の機能別・患者の適応症例別に分類する。
|
研究成果の概要 |
本研究は脳卒中片麻痺者を対象に、単脚・局所タイプの歩行支援型ロボットの臨床的及び神経学的効果を検討した。 第1研究では、ロボット型長下肢装具と短下肢装具を用い、通常群と比較して、麻痺側下肢の荷重時間や歩行速度が向上した。第2研究では、ロボット型短下肢装具使用時の脳血流の動態と脳波を測定し、運動関連領域の活性化や脳波の変化を確認した。第3研究では、市場にある歩行支援ロボットを機能別・症状別に分類し、片麻痺患者の症状に応じて最適な機器をまとめた。 この研究により、単脚・局所タイプの歩行支援型ロボットの臨床的な有効性が示され、神経学的な効果の関与も推察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、単脚・局所型歩行支援ロボットが脳卒中片麻痺者のリハビリテーションに及ぼす臨床的効果を明らかにしたことにある。特に、機器の使用が麻痺側下肢の荷重時間や歩行速度の改善に寄与したことは、本研究の新たな発見である。また神経学的効果として、脳の運動関連領域の活性化を確認することができたことは、リハビリテーション科学におけるエビデンスをさらに充実させた。これらの研究成果を基に、一部の機器の機能別・適応症状別の分類化を推奨することができた。 脳卒中リハビリテーションにおける治療選択肢の拡大、また、患者に適したロボット機器を選択する過程の情報を提供したことに社会的意義がある。
|