研究課題/領域番号 |
19K19805
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2020-2022) 成蹊大学 (2019) |
研究代表者 |
豊田 航 近畿大学, 生物理工学部, 講師 (90609257)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 視覚障害 / 触地図 / 空間定位 / 歩行訓練 / 方向定位 / リハビリテーション / 認知地図 / 空間認識 / 評価 / 他者中心座標系 / 自己中心座標系 / 空間認知 |
研究開始時の研究の概要 |
視覚障害者が目的地へ安全かつ効率的に歩行するためには,自己および他者中心座標系に関する空間概念の理解が不可欠である.本研究では,触地図を用いた空間推定課題を考案し,この成績によって視覚障害者の空間概念の理解度を定量的に記述するとともに,この課題への長期的な取り組みが空間理解の向上に寄与することを実証する.
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研究成果の概要 |
3次元触地図の触読によって構築された測量的なメンタルマップを用いて,視覚情報が利用できない状況下における経路統合および心的想像によるナビゲーション中に発揮される方向定位の特性を明らかにした.触地図を利用した定位課題の成績によって,視覚障害者がナビゲーション中に発揮する定位の正確性や特徴に関する傾向を簡易的に予測できることが明らかとなった.同時に,歩行訓練における携帯型個人用触地図の効果的な使用方法および公共の触知案内図の設置方法を示唆するデータが得られた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,視覚障害者が触地図によって構築した測量的なメンタルマップを用いて経路統合および心的ナビゲーションを行う際に発揮される空間定位特性の関連性を,定量的に確認した初めての研究である.本研究で提案した課題は,視覚障害者がナビゲーション中に発揮する定位能力を病院や福祉施設等で簡便に検査する方法として利用できる可能性がある.また本研究によって,視覚障害者に対してルート上の新しいショートカットを学習するために有効な触地図の使い方等が明らかになり,今後触地図を利用した歩行訓練の質向上が期待できる.
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