研究課題/領域番号 |
19K19820
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター) |
研究代表者 |
野崎 良寛 茨城県立こども病院(小児医療・がん研究センター), 小児医療研究部門, 研究員 (40754560)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 横隔膜機能 / 人工呼吸器管理 / ICU acquired weakness / リハビリテーション / 横隔膜超音波検査 / 小児 |
研究開始時の研究の概要 |
人工呼吸器は重篤な患者さんの生命維持に必要なものですが、長期に人工呼吸器管理を行うと本人の呼吸筋、特に横隔膜の機能が低下していくことが分かってきました。小児では特に横隔膜の呼吸への寄与は大きく、横隔膜機能を温存するような人工呼吸器管理が望まれますが、まだその効果的な実践方法は明らかになっておらず、さらに言えば横隔膜の機能を調べるのに小児に負荷が少なく簡便な評価法はまだありません。超音波検査は体に負担をかけず反復して行うことができ、横隔膜に応用できれば有用と考えます。本研究では横隔膜超音波検査の妥当性を検証し、また効果的なリハビリテーションや人工呼吸器管理法を探索していきます。
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研究成果の概要 |
人工呼吸器管理中の小児患者の早期人工呼吸器離脱に向けた方策として、効果的なリハビリテーション介入を確立するのに、指示励行ができない小児患者において、そもそも呼吸能力の評価法が確立していないため、現行と異なる評価法が求められる。各医療機関で通常所有している超音波検査で、小児の呼吸状態を定量的に評価し、効果的なリハビリテーションを探索していくことを目標に検討をおこなった。横隔膜超音波検査により、呼吸理学療法介入による呼吸様式の変化を捉えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児における呼吸状態の評価は臨床医の経験に依存する部分が大きくまた数値化することは難しい。超音波検査により評価は経験によらず定量評価ができるため、今後の介入法の検討に活かせる可能性が示された。また超音波検査装置は通常診療に利用しているものを応用することができるため、高価な機材を購入することなく広く汎用できる。本邦の小児の人工呼吸器管理の発展につながり、予後改善につながることが期待される。
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