研究課題/領域番号 |
19K19823
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
越野 裕太 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (90748120)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 足関節捻挫 / 慢性足関節不安定症 / 足関節靱帯損傷 / 運動療法 / バランストレーニング / 姿勢バランス / リハビリテーション / 靱帯損傷 / 筋力トレーニング / 股関節運動機能 / 無作為化比較試験 / 足関節不安定性 / 慣性センサー / 筋力強化 |
研究開始時の研究の概要 |
足関節の外側靱帯が損傷する足関節捻挫により慢性足関節不安定症に進展することは多く認められる.近年の研究から慢性足関節不安定症では足関節だけでなく股関節の筋力強化を行う必要があるとされているものの,この効果は明らかではない.本研究では慢性足関節不安定症に対する股関節筋力強化プログラムを,現在までに有効とされているバランストレーニングと比較し,さらにバランストレーニングと股関節筋力強化プログラムの併用効果も調査することで,慢性足関節不安定症に対する股関節に焦点を当てたリハビリテーションの効果を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は慢性足関節不安定症例に対する股関節機能に焦点を当てたリハビリテーションの効果を明らかにすることであった.本研究から慢性足関節不安定症例は,股関節周囲筋の筋力強化を中心とした運動療法によって主観的足関節不安定性,姿勢バランス機能が改善することが明らかとなり,足関節周囲筋力強化を中心とした運動療法と同等以上の効果を有する可能性が示唆された.また,この慢性足関節不安定症例の姿勢バランス機能を慣性センサーで評価することを試みたが,従来の視覚的な姿勢動揺数を数える評価で十分である可能性が示唆された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツ競技で非常に多い足関節捻挫再発を予防するためには,慢性足関節不安定症を改善させるためのリハビリテーションの発展が必要である.本研究は,足関節ではなく股関節を中心とした運動療法が慢性足関節不安定症の症状および機能を改善させる可能性を示唆した.これは慢性足関節不安定症に対するリハビリテーションおよび足関節捻挫再発予防プログラムの発展において意義が高いものであると考えられる.
|