研究課題/領域番号 |
19K19825
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 下関市立大学 (2020-2023) 東北大学 (2019) |
研究代表者 |
趙 彩尹 下関市立大学, 経済学研究科, 准教授 (70834654)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | リハビリテーション / 高齢者 / 虚弱 / 虚弱・サルコペニア / 虚弱・サルコペニア・認知症 / 身体機能 / 精神機能・QOL |
研究開始時の研究の概要 |
最近の高齢者運動は、運動強度が強く設計され、虚弱後期・超高齢者が運動するには負傷と転倒の危険性が高い。この状況にもかかわらず、虚弱後期・超高齢者を配慮した運動はない。従って、本研究は①申請者らが開発した新しい介護予防運動プログラムKohzuki Exercise program(KEP)をランダム化介入し、②虚弱後期・超高齢者の身体機能と健康関連生活の質、認知機能などの精神機能効果を検証することで、新しい介護予防運動の確立へ繋げることを目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、虚弱後期高齢者(75~84歳)と超高齢者(85歳以上)を対象に年齢や身体状態に適した介護予防運動プログラムである「Kohzuki Exercise program(KEP) の効果検証することを目的とした。新型コロナウィルスの影響で、研究データが収集できない状況もあったが、KEPの効果を分析するため、収取したデータを中心に前後比較や群間比較を実施した。その結果、6カ月間のKEPは、75歳以上の虚弱高齢者身体機能と健康関連生活の質(HRQOL)の改善に有効であることが示唆された。HRQOL以外の精神機能の改善を有効にするには、6カ月間の介入より長く行うことが重要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
虚弱後期高齢者と超高齢者の身体状態に適した運動の検討や身体機能だけではなく、精神機能も検討されてこなかった。本研究により、KEPの介入は、虚弱高齢者における身体機能及びHRQOLを改善することが明らかになったことから、KEPが虚弱を有する高齢者に適した運動プロトコールであることが示唆された。今後、KEP は、高齢者の運動療法として活用でき、高齢者の身体機能や精神機能の改善に寄与できると考えられる。また、本研究の成果により、介護予防運動プログラムの開発が進み、虚弱高齢者の生命予後の改善や安全かつ効果的に行える高齢者の運動療法とリハビリテーションの一助になると考えている。
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