研究課題/領域番号 |
19K19832
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
入江 啓輔 京都大学, 医学研究科, 講師 (50792264)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 発達性協調運動障害 / 運動イメージ能力 / 神経基盤 / 協調運動 / 運動イメージ / オノマトペ / 巧緻性 / メンタルプラクティス |
研究開始時の研究の概要 |
手の巧緻運動障害の要因として,関節拘縮や筋力低下,感覚障害などの要因が考えられてきたが,これらの要因が改善した後も巧緻運動障害が残存する場合がある.その要因の一つに,運動イメージの想起能力の低下が関与している可能性がある.我々は,固定や安静による手の不使用状態が運動イメージ想起能力の低下を引き起こすことで,巧緻運動障害が生じているという仮説を立てた.本研究の目的は,運動イメージの想起能力が手の巧緻運動障害へ及ぼす影響を,運動イメージ鮮明度(主観的評価・客観的評価)の評価と巧緻運動障害の評価(パフォーマンステスト)の関係性から検証する.
|
研究成果の概要 |
本研究は発達性協調運動障害の子どもにおける協調運動と運動イメージ能力の関係について検討するため,脳画像研究のレビューおよび協調運動と運動イメージ能力の関係を調査した.協調運動と運動イメージ能力の評価にはそれぞれ,Movement Assessment Battery for Children second edition (MABC-2)とN式運動イメージテスト(N式テスト)を用いて相関を分析した.その結果,先行研究同様に神経基盤が特定され,それに加えて左右の大脳半球間の差が明らかになった.また,MABC-2とN式テストの総得点には強い相関が認められた(r = 0.81, p<0.05).
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は,これまで学童期の発達性協調運動障害児における病態仮説として提唱されてきた運動イメージ能力と協調運動の関係を,3歳~6歳の未就学児においても認められることを明らかにした.今後は運動イメージ能力に対する介入を行うことで、協調運動パフォーマンスを改善させるかについても検討する必要があるものの,未就学児にまで研究を拡張したという点でリハビリテーションの発展に寄与するものと考える.
|